9月 5 2012
SWEET LOVE SHOWER 2012に行ってきた話。
今年初めてライジングサンに行って夏フェスを存分に楽しんだけど、やっぱりアレが、っていうことと、夏の終わりを思いっきり楽しみたかったのとでもう一つ初めてのフェスに行ってきました。
SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012
場所は山中湖。東京からはわりかし近い。とはいえひたちなかさんみたいに道とかが整備されてるわけではないしキャパもそこそこというもの。しかしながら初日にライジングに出なかったサカナクション出るし行きたいなあということでいざ公式ツアーバスにて大宮駅より出発。
渋滞にはまった………
到着予定時刻を1時間半ほど超過して10時40分に会場着。まあ序盤はそこまで見たいの無かったので、着いてからもグッズ買ったりクローク整えたりとか。会場では既に雨が降ったりやんだりしていたので、去年のROCKS TOKYOで大活躍したレインコートを装着していざ出陣の巻。最初のアクトは、初めて見るこの人から。
#01 きゃりーぱみゅぱみゅ@Mt. Fuji Stage
ヤスタカファミリー最若手にして人気急上昇中のきゃりーぱみゅぱみゅ。Twitter見てると結構言うこと賢いしマジメだし、結構好感を持っていてぜひライブみたいなあと思っていた次第。セットリストは下記の通り。
1:ぱみゅぱみゅれぼりゅーしょん
2:CANDY CANDY
3:みんなのうた
4:PON PON PON
5:きゃりーANAN
6:つけまつける
7:ちゃんちゃかちゃんちゃん
えっとねえ。すごくよかった。まだきゃりーって19歳なんだけど、凄く堂々としてるし、MCとかでもどんどん盛り上げようとしてるし、「みんなのうた」「きゃりーANAN」「つけまつける」辺りは凄く合いの手がたくさん入ってて一緒に楽しめる感じ。「渡しのライブは強制参加型ですよー」っていってたけど、別に強制されても苦にならないよね。しかしながら個人的に一番好きなのは実はCANDY CANDYで、あの曲のイントロの踊りの歌舞伎っぽいところがすごく好きな僕。最初はPA前くらいで見てたけど、最終的には相当前まで行ってた。満足!!
そして次のバンドはお昼を食べながら。雨が結構強くなってきた感じ。
#02 フジファブリック@LAKESIDE STAGE
この日のフジファブリックのセットリストは以下の通り。
1:虹
2:夜明けのBEAT
3:徒然シンドローム
4:Surfer King
5:銀河
6:STAR
ということで現体制になってからの曲はSTARと徒然シンドロームのみ。まあロックフェスだからさ、盛り上がる曲がいいとは思うんだけど、フジファブリックは本当に今の体制でヒット曲を早期に出すことが至上命題だなあと改めて思った次第。あんなことがあったのにバンドとしての体を完全に取り戻していること自体が奇跡ではあるんだけどね。でも今のフジファブリックも好きだからこそ、それをもっと前面に押し出せたらいいだろうなあと思う。
そして今日唯一のFOREST STAGEにて。しかし道が狭くてアクト間の移動で必ず導線が詰まるね。
#03 在日ファンク@FOREST STAGE
いつも通りの人工エコーで「我々は在日ファンク…」ってやってから、いつも通りのステージを。後でハマケンが「かなりオーディエンスが重かった」っていってたけど、フジファブリックの時以上に雨が強くなってたからそれはちょっとしょうが無いかなとは思う。晴れてるときにガンガン体動かしながら味わうのがフェスにおけるこのバンドの楽しみ方だと思うからね。出来自体は良かったと思うよ。ただちょっと短かったのと、新曲主体で京都がなかったのが残念と言えば残念。
そしてまたメイン部分に戻り、次の次のアクトに備えながら見たこの人達。
#04Dragon Ash@LAKESIDE STAGE
思えば僕が初めて夏フェスなるものに行った3年前のROCK IN JAPANの中目でメインステージのトリを務めたのがDragon Ashだったな。実際にはその翌年にROCKS TOKYOで見てるから2年ぶり。しかしながら、今年の6月にベーシストでかつ最年長で精神的支柱だった馬場さんが亡くなって、サポートにRIZEのkenkenを迎えてのステージ。その辺の出来についてはまあ申し分が無いんじゃないかな(kenken実力者だし)。それにしても降っていた雨がからレノ演奏と共に収まって晴れるに至ったのは凄かった。こういうことは言いたくないけど馬場さん見てくれたのかな、と。
ところでkjが「このSWEET LOVE SHOWERはロックフェスじゃないけど」って言ってたけど、そうなの? 個人的には○ッキンよりもよっぽどロックなんじゃないかと思うけどねえ。まあその辺は気にしないしミクスチャーロックとしての彼らのアイデンティティの主張は嫌いじゃないのであまり気にしてないけど。あとFantasistaのときはサークルモッシュを全ポニ作らせてた。でも実際にサークルが凄かったのはPA裏だったけど。しかしながらあの曲は10年経つけどやっぱりいいねえ。彼らのロック・アンセムだよ。
さて次は。スペシャルな編成を率いる彼。というか、ここでceroと被っているというのが痛恨のつらさ。見たかった……
#05 レキシ@Mt.Fuji STAGE
ものすごい人で埋め尽くされていたレキシ。サウンドチェックで「Let’s忍者」をやった後は、「ちゃんと出てくるときは法螺貝鳴るからね!」と説明。そして定刻に法螺貝が鳴り登場。そして「うるさい!」ととめて「どうも、ケビン・コスナーです」という一連の流れ。何度見ても、わかっているのに笑っちゃう。しかしながらいつも通りテンションが上がり盛っていた信玄餅(らしい包み)を振り回したあげく最初の曲のイントロで投げ飛ばす。早いよww
1曲目にきらきら武士をやった後は、ハマケンこと織田信ナニ?を呼び込む。「さっきまで演奏し立てほやほや、そして別の意味でもほやほや」な織田信ナニ?を加えて「どげんか遷都物語」を披露。トロンボーンソロで盛り上がる観客。「でもこれ全部で3回あるからね!」wそして最後は「遷都〜遷都〜♪」「遷都〜千尋〜♪」 と違う曲に!!おい!wそして終わった後に池ちゃん「あーやっぱハマケンとやるとぶつかり稽古みたいになるよなあww」と満足げ。
そしてあっという間に最後の曲。まあいつも通りMC長いしねww最後のゲストとして足軽先生登場。まあスペシャ的には足軽先生出るのってかつての番組とかの兼ね合いも会ってスペシャルなんだろうなあとか。個人的にはいつものワンマンライブには欠かさず出てるのでスペシャル感は特になかったww んでハマケンも再度登場してやっぱり「狩りから稲作へ」。いつも通り過ぎなんだけど、ハマケンがあまりにもやる気がなくてワロタw挙げ句の果てには在日ファンクが盛り上がらなかったのはハマケンのせいということになるし。
しかしながら今回はやたら時間を気にして(足軽先生もそこをつっこむ割にぼけるカら達が悪いw) いて、とりあえず何度も時間を確認して「これ時計じゃなくてリストバンドやー」をやったり。まあそんなわけで実際高床式以降はわりと短め。まあ出場メンツもあって今回新規の人もずいぶんいたみたいだしつかみとしてはいい感じだったんじゃないですかね。個人的にはライジングの方が圧倒的に良かったけど。やっぱレキシにはそれなりの持ち時間が必要だよね。
さて。SWEET LOVE SHOWERは山中湖交流プラザきららという場所でやるんだけど、その場所柄を活かしてちょっとしたアトラクションをやったりもしているわけ。それがカヌー体験と気球体験。他にはないし平常時に流行ってないしということで、きまぐれにカヌー体験してみることに。ちょうど次の星野源まで時間あるし。
ちょっとの漕ぎ方レクチャーを経て、早々と山中湖に放り出されるお客さん達。 漕ぎ方がわからない最初のうちはめちゃしんどいけど、慣れてくるとそれなりに漕げるようになってくるわけ。簡単にはまっすぐ進めないけど、楽しい。ちょこっと湖で撮った写真でも。
まあ撮るの大変だったんだよってことでw
そういえば、ちょうどWATERFRONT STAGEで奇妙礼太郎がソロライブやってた。漕ぐのに必死で それどころじゃなかったけど。んでもってLAKESIDE STAGEではTHE BAWDIESがやってて、ROY君が「カヌー乗りましたか?」とか言ってるわけ。まあそれどころじゃなかったので全部聞き取れなかったんだけど、後で内容聞いてぶったまげた。
いやいやいやいや(笑)。
まあなにはともあれ初めてのカヌーは楽しかった!気球も乗りたかったけどまあそれは今度ということで。
そんなことで面白い体験をした後は、そういえば生で聴くのちょっと久しぶりなこの人。
#06 星野源@Mt.Fuji STAGE
今までやんでいた雨がまた降り出してきたので嬉しそうな源くん「いやー、良い雨だねえ。もう暗い曲やりまくっちゃうぞww」と一人テンション上がっているの図。それでやった曲はこんな感じ。
1:ひらめき
2:湯気
3:営業
4:パロディ
5:夢の外へ
6:くだらないの中に
7:フィルム
まあ確かに半分くらいは暗いなww湯気とか営業とかは特に。個人的にはパロディを初めて聴けたのが良かった。あと夢の外へもか。 「夢の外へも」の前にメンバー紹介を一通りやったんだけど、「今回新しく“客”というパートが出来ましたwでもねえ、今雨降ってるのはこの人の制ですよwサカナクションの山口一郎!」納得!しかし一郎さんホント源くん好きねw
しかし一郎効果で本当に凄い雨。 源くんが「君達ねえ、楽しいばかりがフェスじゃないんだよ。時には雨に打たれながら今までのつらかったこととかを思い起こしてみるのもまたフェスの醍醐味なんだから」といってたけどその直後にやった「くだらないの中に」の時の雨は本日一番の豪雨。めちゃめちゃ凄かったのでとりあえず雨に当たる面積を最小にして乗り越えようとしましたとさ。
そんなわけで一旦クロークの方に引き上げてタオルを買えたりしようと思ったんだけど、出入口水没。笑。まあしょうがないので突き進んで変えましたさ。夏だから出来るこのごり押し。春とかだったら致命傷になるのでよい子は真似しないようにね!
そんなわけでEGO-WRAPPIN’を3曲だけ聴いて(本当はくちばしにチェリーを聴いた時点で出ようとしたんだけど2曲目と予想外に早かったのでもう1曲だけ聴いたというw)、最後のアクトへ。これを見たくて来たんだから!
#07 サカナクション@LAKESIDE STAGE
夏フェスでサカナクションを見ずに終われるかと。今回ここに来た目的の大半はこのステージだからね。そんなわけでZEPP ALIVEの時からの恒例のハンドクラップの客入れSEからRAP TOP STYLEのオープニングに突入し(これ音源化してくれませんか!)、そこから流れるように本編に突入。
1:モノクロトウキョー
2:アルクアラウンド
3:『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
4:僕と花
5:僕と花(sakanaction Remix)
6:ネイティブダンサー
7:アイデンティティ
8:ルーキー
En:夜の踊り子
まあ正直なんというか、シングルコレクションだね。尺の問題があってしょうがなかったんだろうけど、個人的にはシングル曲減らしてでも「インナーワールド」→「サンプル」をやってほしかった。っていうのはまあマニアックな要望なんでしょうな。
とはいえやはりサカナクションのライブは圧倒的。他のロックバンドに比べて一段高いレベルのパフォーマンスをしているなあというのが まざまざと感じられた。
それからアンコールの「夜の踊り子」。ZEPPツアーのファイナルで見たときもこりゃあ凄い曲出してきたなあと思ったんだけど、今回改めて見たらさすがにライブ慣れしてきたこともあってよりいっそうアガる曲になっていた。 個人的には本編はまあこんなもんかなって感じだけど、アンコールのこの曲に関しては圧倒された。やっぱり、やっぱり来て良かったよ。
そんなわけで僕の夏フェス納めも終了。SWEET LOVE SHOWER楽しかった。チケット売り切れのためか人数過剰感があって導線とトイレ行列がアレだったことを除けばとても良いフェスでした。山梨なのでほうとうも食べられたし(昼に塩ほうとうなる物を食べてこれはあり得ない!と夕飯に味噌ほうとうを食べたのは内緒)。出演ミュージシャンも偏りなく選ばれてるし。因みに今回の個人的ベストアクトはきゃりーぱみゅぱみゅ。家に帰ってから即iTunesでアルバム買ったw
また来年も来たいね!
1月 2 2014
COUNTDOWN JAPAN 13/14の思い出話と膨張するロッキング・オンのフェスにちょこっと言いたいこと
新年あけましておめでとうございます。旧年中はこのブログを閲覧頂きどうもありがとうございました。特に音楽業界の事を数字ベースで語る記事なんかがご好評頂き、それをきっかけに随分とこちらのブログをご覧になる方が増えたようです。元データの都合もありそんなに頻繁には出来ませんが、継続して充実した物にしていきたいと思いますのでよろしくおつきあいください。
さて。年末は幕張のCOUNTDOWN JAPANに行ってきました。本当は30・31の2日間に行きたかったんだけど、全アーティストが発表されてからチケットを取りに行ったために2日券は抽選で取れなかったので、まあ今回全部冬休みだしいいやと思って4日券を抽選購入して28・30・31の3日間に行ってきました。というわけでたくさん行ったし色々感想とか思ったこととか。因みに08/09から6年連続の参加で、年越し日は5年連続の参加です。
●当日の行程
こんな感じでした。大半一人でいたから結構見てる。
28日:前田敦子→パスピエ→斉藤和義→バンアパ→フジファブリック→東京カランコロン→きゃりーぱみゅぱみゅラスト3曲→Sallyラスト3曲→Galileo Galilei→くるり
30日:BABYMETAL→℃-ute→UNISON SQUARE GARDEN(最後の方)→じん Feat.LiSA(頭2曲)→赤い公園→tricot→サカナクション→BUMP OF CHICKEN
31日:Base Ball Bear(最後1曲)→片想い→Chara×NOVEMBERS→BiS→tofubeats→中川翔子(後半)→TRICERATOPS→SHISHAMO→cero→MO’SOME TONEBENDER(前半)→the chef cooks me→ボカロユニバース(途中だけ)→ゲスの極み乙女
●印象に残ったアクト
当然ながら僕が見た限りの意見です。
ベストアクト
28日トリのくるり。音の存在感というか佇まいからして何か別の次元のバンドのようなところがあって、「ああ完全に別格だなあ」という風に自然に思えてきた。その日パスピエとかフジファブリックとか充分に良いアクトがあったにも関わらず、ね。特にグッと来たのは「Loveless」〜「虹」〜「街」の辺りと後半披露された最近の曲である「everybody feels the same」と「Remember Me」。「坩堝の電圧」以降のくるりはバンドとしての歴史を総括して次のステップに進んだねっていう感があるんだけど更に先に進んでるなというのがすごくよくわかるステージ。そういえば去年もベストアクト認定してたんだけど(このツイート岸田さんにRTされてビビった)、そこから吉田省念が抜けたにもかかわらずその不在を感じさせない凄みを感じるステージ。本当に良かった。
ベストアクト以外の良かったアクト
28日のフジファブリック。初っぱなに「夜明けのBEAT」をやって「ほら、君らの聴きたいのはもうやったぞ。ここからは今のフジファブリック、とくとご覧に入れよう」と言わんばかりの「フラッシュダンス」「バタアシ Party Night」。この2曲で一気に観客の心をつかんだと思う。一言あるとすれば旧曲の扱い。ダンス2000は良かったんだけど銀河の位置は凄く半端だった。最初に夜明けのBEATと一緒にやってしまった方が良かったんじゃないかな。
FAB STEP
30日のBABYMETAL。僕は重度のベビメタファンなんだけどその贔屓目を抜きにして、RIJFの時よりパフォーマンスの凄みが増してて良かった。前回はベビメタよりもいいアクトがあると思ったけど今回は30日にはそれを越えるアクトはなかった。SU-METALの歌はますます上手くなっててみんなのダンスもキレが増してて、見に来てたのは名前を知ってるくらいの一見さんも多かっただろうにその人達を見事に巻き込んでいた。たった4ヶ月ちょいでここまで成長する物かと!アイドル見るのには少し壁が…みたいなものはぶちこわしてた。夏よりもあっさりと。メタル自体がラウドの前身(というか超ざっくり言うとメタルの様式美をとっぱらったのがラウドと僕は思っている)なので、夏の時にも言っていた話だけどベビメタの音楽ってこのフェスに来てる客がうわーって盛り上がるのには凄く相性が良いんだよね元々。とはいえサマソニやLOUD PARKで磨かれたパフォーマンス、お見事でした。来年はぜひ神バンド(生演奏)付きでGALAXY STAGE以上のところで。
LIVE~LEGEND I、D、Z APOCALYPSE~
31日のthe chef cooks me。アルバム「回転体」が良かったので間違いなく良いだろうと期待していたら、その期待を遙かに上回る良さのライブだった、という。なにせたびたびボーカルのシモリョー氏が「初めて自分の作品を愛せた」「音楽をやっていることが楽しい」とライブ中に述べていてそれがダイレクトに反映されたステージに。セットリストは全て「回転体」から。そしてベースサポートには□□□から村田シゲさん。その上で彼等の「合唱曲スカイツリー」のオマージュを含む「流転する世界」が披露される後半、そして「song of sick」での「ミュージック!」をみんなで叫ぶ華々しくも多幸感に満ちたフィナーレ。くるりの次に良かった。
回転体
あと良かったのはパスピエ、℃-ute、赤い公園、サカナクション、片想い、tofubeats、cero(年越しアクト)辺りかな。
逆にちょっとなあと思ったアクトもこの際だから言っておくか。東京カランコロン、春にライブハウスで見たとき、夏にRIJFで見たときは良いと思ったんだけど、今回はとかくあざとさが鼻についた。SHISHAMO、タオルをまわす事を歌で要求するのはさすがに引いた。
アイドル諸々
今回は28に前田敦子、30日にBABYMETAL、℃-ute、31日にBiSを見た。
前田敦子。かわいかった。でもまあロックフェス的にどうだったかというとおまけ以上の何物でもないところで、毎曲最初の入りにつまずいてたしそこまで歌で圧倒できるわけでもないので、別にトップバッターにすることなかったんじゃないかなあとは思った。12/13のCDJでくるりで年越ししてたり女王蜂の入場規制でなかなか入れなかったりとかしてたという話には驚いたけど(あれもっと最初に話しとけば客はそこまで逃げなかったんじゃないかと思慮)。でもまああんまりマジメに書いてもしょうがない気がする。最後の曲の締めのジャンプで勢い余ってしりもちついちゃったところが特にかわいかったです。まあそもそも下に挙げる3組とはカテゴリーが違うと思うんだけどね。
BABYMETAL。さっき書きました。今一番ロックフェスウケするアイドルだと思います。周りの初見とおぼしき方々の終演後のざわついた感じの反応にファンとしてはしてやったり感を覚えたり。
℃-ute。ロックフェス向きではない、本当に正統派アイドルパフォーマンス(ただ選曲はかわいい系を意図的に排除してた。これはWOWOWのインタビューでも「かっこよく見えるのを選んだ」といってた)でなおかつ裏がクリープハイプとKANA-BOONだったので集客面ではちょっとしんどいところがあった。しかしダンスに関して言えばあのハロプロで8年磨き続けてきただけあって一級品だし、歌もふつうにそつなくこなせる感じ(生歌では難しい人達はアイドルだけじゃなくバンドや歌手の人にも少なくない)。とにかくダンスが上手かった。そしてスタイルが良くて超魅力的だった。もともとパフォーマンスのレベルは高いと聞いていたので期待していたんだけど期待していた以上のレベル高いパフォーマンスでした。満足。
BiS。研究員(BiSファン)がめちゃおかしかったwロックファン顔負けのリフトが大量発生し、自己紹介で紙テープを飛ばし、曲中にペットボトルが舞い、なぜかペンライトが宙を舞い、そして最後には電飾をまとった研究員が現れぬいぐるみがステージに投げ込まれそれをメンバーが投げ返すというアホ展開。あとで聞いた話だけど係員につまみ出された人もいるらしい。ただ、パフォーマンス自体はベビメタや℃-uteと比べるとなあ…というところで、アイドルノリの極北ってこんなところよねえというところを見て楽しむのにとどまったんじゃないかなと。
まあ夏のDJブースに比べるとASTRO ARENAは広いしやれることは多いけど隔離スペース感強い気がするんだよね。あっちゃんはともかくとして来年誰か通常ステージに飛び出てくるのだろうか。まあBABYMETALかでんぱ組.inc(今回見なかったんだけど動員結構良かったらしい)辺りが最有力候補かね。
んで、夏に書いた話の続き。RIJFに続いてCDJもアイドルブッキングする、ということになったわけだけど、多分それなりに続けていって良いだろうみたいな話になったんじゃないかと思われる。んで、ここまでは多分実験段階でここからは自然にミックスしていけるか、という話になると思うのだけど、ここからはフェスのフォーマットとかの話に切り替わる。
●膨張するフェスと変わる受け皿、変われない受け皿
今回率直に感じたのは、会場内の「ROCK」オブジェクト前での記念撮影に並ぶ列が常に途絶えなくて「パワースポットかなんかかよ!」と叫びたくなったこと。というのは冗談として、東京から電車で30分のところにある幕張という会場なので各種夏フェスに比べて更にライトな層も取り込まれ、一年で一番レジャー的なフェスと言えたのかもしれない。
その上で、ロッキングオン・ジャパン主催のフェスは快適性を重視していてそれが寄与している、という話もあるが…
率直に言うと、11/12位の時から思っていたのだけど人入れすぎ。
ナタリー – 過去最大16万人集結、幕張「CDJ」で172組が豪華競演
12/13の時の動員数が約155,000人だったのでそれよりも4日間トータルで5000人増えてる。短日換算だと1250人増えてる計算。11/12の時に14万人(前年+1万人)で「多いな…」と思ったので、もう増やさないでと思いながら3年くらい続いてる。座るところはとりあえず年明け直後以外は何とかなったけど、飲食エリアの混雑と携帯電話の電波の繋がりづらさは、EARTH STAGEで人気アクトがやっ手いる時間帯でもない限り壮絶を際めてて、例年以上にしんどいなと思った。快適さを当初から謳ってたフェスが「過去最高動員!!」のうたい文句を掲げる事に縛られて人を詰めて快適さを犠牲にするっていうのは本質的な矛盾だ。
快適なインフラが混雑で相殺されてしまうのももちろんそうなんだけど、それだけでなく中小ステージへの入場規制も多発してた。テレビでの宣伝文句「フェスで入場規制!」が乱発されてて、なんかインフレ状態。安くなったなあと思いつつも、テレビ等各種媒体へのコンテンツ売り込みと文句としては一番有効だからまあある種確信犯的なのかもね。
まあその傾向は夏のRIJFでも一緒なんだけど、RIJFは2014年から大きく方針を変えてくることになった。
ナタリー – 「ROCK IN JAPAN FES」来年は2週連続計4日に拡大
昨年JOIN ALIVEが取った2週間連続の土日開催(当のJOIN ALIVEは元に戻したけど)。8月の第1週・2週の週末開催は国公立大学生への配慮なんかもあったりするのかな、とか思いつつも、全日程参加のコストを引き上げることで、宿泊でくる客を分散させる狙いの方が主だと思われる。Twitterとか見てても、いつも3日行ってる人達が「いや、2日×2とかムリだし」って言ってるのをよく見かけた。もう完全に狙い通りですね。去年チケット即完売で行けない人が大量発生したので枠を広げるための策と言っていいんだろうね。
もちろん昨年同様の強力なラインナップを揃え続けることだろうし、おそらくそうするとチケットは全日程完売するだろう。ただこの事に関して一つ言いたいのは、今回のCDJは最終発表でのアーティスト発表が多すぎて、そのアーティストを狙っていた人はチケット取れなかった人も多いんじゃないか、ということ。まあ僕も実際そうで後2日券が抽選で取れなかったから4日通し券に切り替えたわけだけど、アーティスト全部発表されてから30日・31日のチケットを取れてたという人は殆どいなかった(そもそも前に十分なほどの陣容が揃ってたからというのもあるけど)。多分個別のアーティスト狙いの人よりもフェス自体行きたい人優先でチケット取れるような販売の仕方をしてるし、アイドルファンよりロックファンを優先してる。まあそれはそれでいいんだけど、それによって不均衡は絶対生じるので他のフェスよりも明確に譲渡・オークションなどに厳しい事を言うってのは違うんじゃないかなという気もするし、客層はどんどん「このイベントに行きたい」というライトな方に寄っていくのかもしれないな、とも思った。来年は「ROCK」オブジェの記念撮影列もっと伸びるな。ただもうこれ以上CDJの動員数は増やさないでほしい。本当に。これ以上人入れるなら会場面積増やす事しかないけど今の会場ではそれできないでしょ。ある程度いじれるひたちなかと違って幕張メッセは制約が厳しい。
まあCDJに関しては今年も行くと思うけどね。また年末休みと全日重なってるので、また4日券取ることになってるかもなー。笑
By たにみやん • Music, フェス • • Tags: BABYMETAL, ℃-ute, くるり, フジファブリック, 前田敦子