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    7月 2 2015

    AWAやLINE MUSICには無いけどApple Musicにはある邦楽インディーズを漁ろう

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    ここ最近立て続けに新しい定額制音楽聞き放題サービスがスタートしているのは皆さんもご周知の通り。5月27日にサイバーエージェント・エイベックスの子会社AWAが「AWA」、6月11日にLINEが「LINE MUSIC」、7月1日にはAppleが「Apple Music」のサービスをそれぞれスタートし、しのぎを削っている。どのサービスも、普通に聴き放題しようとしたらだいたい月額1,000円程度になり(LINE MUSICだけ学割あり)、どこも最初は3ヶ月(LINE MUSICだけ2ヶ月)無料なようだ。その間にいっぱい使って、その後も使ってね!ということなんだろう。

    まず先に自分なりの結論を出すと無料期間後もApple Musicを使う、というところでほぼ間違いない。グローバルでやってるサービスなので洋楽の充実度が段違い。おかげで今まであまり聴けてなかった「名前は聞いたことあるけど…」的な方々の曲にガンガン触れられている。それから明示的にキャッシュ保存して再生できるのもポイント高い(KKBOXにも明示的キャッシュ保存はあったけどより楽に出来てる気がする。因みにLINE MUSICは当該曲の再生が必要だしAWAは8月実装予定)。そして何よりもストリーミングとライブラリの音楽をシームレスに聴ける(アプリ切り替えがいらない)ところがポイント高い。ただしイマイチ邦楽の品揃えが良くないというのがみんなの評価な訳だけど…と言うところで今回のお題。

    AWAとLINE MUSICは国内メジャーレーベルがコミットしているだけあって、去年言及したような先発サービスよりもより一層邦楽ラインナップが充実するようになってきている。そこから比べるとApple Musicの邦楽ラインナップは劣っているように見える。確かにメジャーレーベルものに関してはそうだ。48GもPerfumeもミスチルもバンプもワンオクもセカオワもサカナクションも無い(てかここに挙げた物の大半がどこにもないのだけど48Gの一部とサカナクションはAWAにあるね)。ではあるんだけど、よくよく見ていくと妙にインディーズレーベルは充実していることがわかってくる。そこで、先に何故そうなっているのかの仮説を説明した上で、どんなものがあるかを紹介していきたい。

    アグリゲーターと配信・ストリーミング

    そもそもiTunes Storeも含め、Appleの音楽配信サービスに楽曲を載せるにはどうすればいいのだろうか。それについては、Appleもきちんと自社サイトにページを作って説明している。

    Apple – iTunes – iTunesをパートナーに – コンテンツを販売する – 音楽を配信するには:よくある質問

    すべての条件を満たして登録を完了すると、Appleと直接提携してコンテンツを提供できるようになります。ただし、条件を満たさない場合や、業務上または財務上の必要性がある場合は、アグリゲータを利用するのが最良の方法かもしれません。

    ということで、方法としては資格を満たしてAppleに直接音源提供するか、アグリゲータと呼ばれる業者を使うかのどちらかだ。そして、ここからは仮説と断った上で書くが、メジャーレーベルは前者(個別ミュージシャン毎に制御したいからでしょう)、多くのインディーズレーベルは後者の方法(人手の問題が大きいでしょう)を用いている。その時に主要なインディーズレーベル・ディストリビュータがiTunes Storeへの音源提供に使っているアグリゲータはApple Musicにもそのまま対応するような規程になっていたがAWAやLINE MUSICとは取引がなかった、といったところだろう。

    探してみよう、邦楽インディーズ

    てなわけで、今後情勢が変わる(レーベルなどの気まぐれで取り下げがあったりする)かもしれないけど、邦楽インディーズに関しては結構充実しているApple Music。もちろん自主制作同然のものやほんと小規模なものは無いんだけど、結構な数のインディーズレーベルが出している(中にはレーベル内でこの人だけ無い!とか言うのもあるけど)。そんな中からいくつか紹介。あくまで僕の観測範囲によるのであれが無いこれが無いとかは勘弁してね。でも教えてもらったものは追加するかも。個別ミュージシャンのリンクも貼ったからApple Musicのユーザーならここから直接リンクで飛べるはずだ!!

    P-VINE

    国内のインディーズレーベルではおそらく相当歴史と実績のあるところだろう。設立から今年で40年。「ele-king」誌の発行元でもあり、インディーシーンにずっと寄り添ってきた存在。現在は後述するSPACE SHOWER MUSICを擁するスペースシャワーネットワークの完全子会社だけど整理されずにそのままブランド維持しているのはそういう事情もあるだろう。今「東京インディー」的に扱われているところを中心に所属ミュージシャンもすごく多いのだけど、例えばこんなところが。

    • シャムキャッツ
    • 吉田ヨウヘイGroup(所属の都合上2ndから)
    • トクマルシューゴ
    • OGRE YOU ASSHOLE(一旦メジャーデビュー後移籍。両方の音源があるのはAppleだけ)
    • 森は生きている
    • 王舟
    • 入江陽
    • SIMI LAB

    個人的にイチオシなのはYankaNoi。

    SPACE SHOWER MUSIC

    おなじみスペースシャワーTVの傘下にあるレーベル。一応P-VINEとは棲み分けしている。ディストリビューターとしても機能しており自主レーベルだけど実はここを通じて商品出してました、というところも結構ある。大手なのでLINE MUSICやAWAなんかにも出してはいるんだけど、なぜかApple Musicに行くと品揃えが増えている。レーベル所属ではない人達も含めてリストアップ。

    • bonobos
    • スチャダラパー
    • 小島麻由美
    • toe(レーベルは自主。なぜか「For Long Tomorrow」だけ無い)
    • のあのわ(ビクター離脱後の最新アルバムのみ)
    • カラスは真っ白
    • 相対性理論(レーベルは自主)
    • Homecomings
    • ゆるめるモ!(2014年の移籍以降)
    • ベッド・イン
    • 恋する円盤
    • ミツメ
    • Nabowa
    • Alfred Beach Sandal

    因みにSPECE SHOWER MUSICと並ぶディストリビューション大手のダイキサウンドから出てるCDはApple Musicにあったりなかったりまちまち。まあ僕もわからないミュージシャンの方が多いので何とも言えないんだけど…

    術ノ穴

    ラップ・ヒップホップ系のレーベル。。かなりアングラな感じあるかもしれないけど、全体的にハーコーな感じではなくシティ感のある洗練されたトラック、という印象。

    • 泉まくら
    • Fragment
    • 禁断の多数決
    • 環ROY(移籍前)

    origami PRODUCTIONS

    Gotchバンドやくるりへのサポート参加、Awesome  City Clubのプロデュース等を手がける2015年のJ-POPにおける重要人物のひとりであるmabanua。彼が所属しているバンドOvall(2013年に活動停止)を中心としたレーベル及び制作集団。元SUPER BUTTER DOGの竹内さんなども所属している。

    • Ovall
    • mabanua
    • Shingo Suzuki
    • 竹内朋康
    • Kan Sano

    LD&K

    ここも1991年からあるから割と老舗。個人的にはインディーズ時代のCymbalsのイメージが強いんだけど、ガガガSP・羊毛とおはななど多岐にわたるラインナップ。

    • Cymbals(他のCymbalsと混ざってる!)
    • Twinklestars(さくら学院バトン部)
    • 羊毛とおはな
    • かりゆし58

    他にもlyrical schoolの旧名であるtengal6のCDのディストリだったファイルレコードとかも入っていたりするし、メジャーどころのパンチは弱いけどそれはそのうち追いつくとしたら愛好家としてはやっぱり一番期待できるのはApple Musicだなあ(色々な意味で国内勢が惜しくて若干残念だけど)、というのが今の感想。メジャー陣の充実は遅かれ早かれ進んでいくと思われるので、それまでR.Y.U.S.E.I.でも聴きながら待ちましょう。

    とりあえず家のWi-Fi環境でオフライン保存して外に持ち出して聴く、という生活が当面続きそうな予感がしている。とりあえずこの3ヶ月での変化を注視しつつ楽しませて頂きまする。

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    By たにみやん • Music •

    6月 30 2015

    2015年上半期の印象に残った音楽の話

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    とりあえず2015年も半分が経過したので恒例の上半期を振り返る的なやつをやっておきたい。今年からは良かったと思ったCDはとりあえず四半期毎にnoteに書くことにしているので、それをベースにやっていきたい。

    2015年1〜3月に聴いて良かったCD|たにみやん|note

    2015年4〜6月に聴いて良かったCD|たにみやん|note

    気がついたけどここで言いたいこと書いちゃったから意外と本文に書くことないよ!!

    ●アルバム編

    早速だけど2015年6月末時点での暫定ベスト5枚。順位はつけないので、リリース順に記載していきます。

    • CICADA「BED ROOM」
    • lyrical school「SPOT」
    • tricot「AND」
    • 花澤香菜「Blue Avenue」
    • 安室奈美恵「_genic」

    割と迷いながら選んだので、今後変動はありそうな気はします。因みに去年も昨年も上半期に挙げた5枚の内年間トップ10に残ったのは3枚。やっぱ下半期補正(直近補正)っていうのあるんですかね…完全に余談になるけど一昨年は上半期の5枚として挙げた花澤香菜「claire」が年間ベスト20から落ちるということがあったけど、さすがに今作はそんなことないはず…笑

    因みに時点はcero「Obscure Ride」かな。

    ●楽曲編

    とりあえず印象に残っているというかよく聴いた5曲。

    OK?NO!!「Rhapsody」

    lyrical school「ゆめであいたいね」

    cero「Summer Soul」

    清 竜人25「Mr.Play Boy…♡」

    shiggy Jr.「サマータイムラブ」

    1000文字以内で終わるのは癪なんだけど(笑)、特に付け加えて語りたいことはないです。まだ暫定だからいくらでも変わるよねとは思うけど、なんだかんだでこの辺は下半期もよく聴く曲になるだろうなあという感想。

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    By たにみやん • Music, 年間ベスト •

    6月 28 2015

    cero「Obscure Ride」の次に聴きたい「今ジャズ・ネオソウル+J-POP」

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    ceroの2年半ぶり3枚目のアルバム「Obscure Ride」が今熱い。

     

     

    元々古今東西の音楽ジャンルを縦横無尽に駆け巡り紡ぎ上げていく音楽性が特徴だった彼らだけど、2013年のシングル「Yellow Magus」以降、いわゆるネオソウルのようなブラック・ミュージックへの傾倒を深めていったのは周知の通り。その辺の影響度合いについては前にも書いているのでそちらを参照してほしい。個人的にはその辺りで深掘りしたこともあり、今回のアルバムに特別に新規性を感じているわけでは無い(というか「Yellow Magus」が出てから先述の記事を書く時に既に新規性を感じてた)けど、アルバム単位で出されるとインパクトあるし、それに2014年末に発売されたD’Angelo & TheVanguard「Black Messiah」からの影響がダイレクトに感じられるなど、海外との同時代性という点でもインパクトのある作品だといえる。

    というわけでこのアルバムの話をしようと思ったけど既にいろんなメディアで大量に出回っている(しかもレビューに関しては割と同じ内容が多い)ので今更僕が書いても仕方が無い。なので、彼らと同様に「今ジャズ・ネオソウル」的な物が好きな音楽愛好家として、ceroと同じようなアプローチに取り組んでいるミュージシャンを何個か紹介してみようと思う。

    と、その前に今ジャズ・ネオソウルについて超簡単に紹介。今ジャズに関しては去年の春と秋に1本ずつ記事を書いているのでそれを見てくれれば良いのだけど、ネオ・ソウルというのは2000年前後くらいにアメリカで勃興した「ソウルミュージックにヒップホップのサンプリングやプログラミングの要素を加えつつ生演奏でグルーヴ感を獲得していく」アプローチの音楽のことで、昨年末に15年ぶりのアルバムをリリースしたディ・アンジェロやエリカ・バドゥなんかがその代表として挙げられることが多い。中にはJ・ディラのようなトラックメイカーもその中にくくる人もいたりと音楽的に明確な定義があるわけではない。そんでもって上記のアプローチは今ジャズ勢も取っているのでロバート・グラスパーやホセ・ジェイムスなんかもネオソウルだという見方をする人もいる。まあグラスパーなんかはJ・ディラにめちゃくちゃ影響受けているしエリカ・バドゥをゲストボーカルに迎えたりしているので連続したものとして捉える見方ってのはまあアリなんだろうな、という気がする。

    ざっくりとした特徴としてはサンプリングで作ったビートを人力で再現しようとするために変拍子/ポリリズム・リズムのヨレなどが多く見られるということ。それを不自然な物ではなく、気持ちよいグルーヴとするのがこういった楽曲のキモでしょうな。

    ●Emerald

    さて1つ目は昨年CDデビューしたEmerald。このバンドの出自というか抱えているストーリーについては下記の記事をご一読頂ければ。

    『音楽を、やめた人と続けた人』最終話:「音楽を続けた人」は、それでもやっぱりバンドをやめない – 連載・コラム : CINRA.NET

    ロバート・グラスパーが好きというメンバーがリアルタイムなブラックミュージックを聴く中から紡ぎ出されていったアンサンブル。とはいえ湿度高い感じではなくかなり洗練された形に落とし込まれているなあというのが率直な感想。アルバムも構成がかなり練り込まれている感じでとても良いですよ。

    ●SANABAGUN

    以前このブログでも紹介したSANABAGUN。ヒップホップを生バンドで再現という所でやってること自体思いっきりネオソウルのそれなんだけど、DJプレイによるスクラッチや揺らぎなんかも落とし込んでいるところが他にはない特徴として挙げられると思う。渋谷で頻繁にストリートライブをやっている。

    ●入江陽

    「ネオソウル歌謡」と銘打っている入江陽。今年出たアルバム「仕事」、とても良かったです。Emeraldよりもうちょいブラック寄りな感じで、適度な湿度感のあるサウンドで心地よい。「ミュージック・マガジン」の「ceroと新世代シティ・ポップ」特集で新世代シティポップの一つとしてディスクレビューが掲載されていたけど、山梨や鎌倉(曲名に入っている)はシティなのか、という疑問が思い浮かぶ。笑

    あとゲストで女性ボーカルが参加している曲が総じてかわいい!笑

    ●CICADA

    今年の2月に発の全国流通盤「BED ROOM」をリリースしたCICADA。先日初めてライブを見た際に「この人力ドラムンベース、思いっきりRobert Glasper Experimentっぽい」ってTwitterで言ったらドラムの櫃田さんに「その通りです!」と言われるという心温まるやりとりが早速あった。その場でCDも即買いしたわけだけど、何で僕これ買ってなかったんだろうって言う位にどんぴしゃではまってます。リードトラックの「Naughty Boy」なんかもそういったタイプの楽曲なんだけど、ただ手数が多いだけのドラムにならずに落ち着きのあるグルーヴにつながっている。

    ここで挙げた中では唯一の女性ボーカル。どことなくparis match辺りを連想させるセクシーな歌声も良い。

    ●それ以外・まとめ

    バンド・作品全体で、というのではなく、単曲のアプローチなんかもあったりする。サカナクション「さよならはエモーション」なんかもそうだし、Negicco「BLUE, GREEN, RED AND GONE」なんかもそうなのかな?と思わせるような所がある。

    ここ1年くらいは特にこういうビートがお気に入りであり、やっぱりそのきっかけはceroの「Yellow Magus」だったよなあと思ったりするところなんだけど、当分はこういった感じのをいっぱい聴きそうだなあという感想。夏にはサマソニでディアンジェロも来るし、もっともっとこの辺盛り上がって色々面白い物が出来てくることを期待したいところ。

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    By たにみやん • Music • • Tags: cero, CICADA

    5月 14 2015

    VIVA LA ROCKとオーディエンスの「ノリ」の話

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    さいたまスーパーアリーナで行われた春フェス「VIVA LA ROCK」に今年も行ってきた。チケットを買って参加したのは初日だけで、残りの日は屋外のフリーライブだけ観覧。地元を盛り上げようとしてくれてるし、ラインナップも他の春フェス(あるいは他の季節のフェスなどと比較しても)新人・新しい潮流のピックアップに熱心な印象があるし、何より会場近いしで今年も行ってきた次第。因みに外側のけやきひろばで行われているVIVA LA GARDENには5月1日から5日間連続で行っているのだけど、それはまた別の話。

    因みに見てきたのは次の通り。

    5月3日:KANA-BOON→SHISHAMO→Indigo La End→FOLKS→cero(冒頭2曲のみ)→Awesome City Club→KICK THE CAN CREW→スピッツ→BOOM BOOM SATELLITES
    5月4日:大森靖子
    5月5日:ザ・チャレンジ→Yogee New Waves

    4日・5日はビール飲んでた時間の方が長いかもしれない。とりあえずスピッツがめちゃくちゃ良くって見に来て本当に良かったと思えたのとちょっとだけ聴いたceroの新曲がむちゃくちゃドープで凄いことになっていたのが印象的だった。

    イベント自体の感想を先にしておこう。まずフェスのインフラ面の話。新設のTSUBASA STAGE。そのライブ時間だけ出入り口が変わるという変速設定だったけど、導線の面ではそんなに混乱はなかったように感じている(唯一の例外は初日の銀杏BOYZ)。屋外で駅近くのため音量そんなに出せないので、距離を取るとどうしても風で音が流れたりしてしまうのは仕方ないかな。ただ、このステージの設置によって昨年あった「本会場とVIVA LA GARDENの分離感」みたいなのはなくなってて良かった。

    オトミセ・イベントブースは行かなくて、どんな様子か結局確認できなかったのが惜しいんだけど、昨年200レベル(入り口入ってすぐ)でやっていたトークイベントを最上階の500レベルまで移したのは導線面からしてもとても良かった。

    当日はJAPAN JAM BEACHという競合(と言っていいよね。同じようなメンツながら新人を排してウケるメンツに絞り2,000円も安いチケット出してきたんだから)があったからか昨年同様SOLD OUTにはならなかったものの、ふたを開けてみると前年並みもしくはそれ以上くらいの人出だった。その結果かデイタイムに食事処がめちゃめちゃ混雑していたのが大変残念。どの店も数十分・あるいは1時間以上並ばないと厳しそうな感じだった。夕方前くらいまでそんな状態だったけどヘッドライナー辺りの時間帯にはずいぶん空いてて快適だったので、店増やせっていう話にはならなそう(余っている場所もそんなに無いしね)。

    概ねそんなところで、食事難民になった以外はインフラ面含めて昨年から向上していた感じがある。来年はさいたまスーパーアリーナが改修工事を予定していることもあり、5/28-29の2日間で行われることに。「埼玉であること」を強調し、盛り上げようとしてくれているイベントなので、来年も1日は行こうと思っている。

    さて、ここからは去年と割と同じ話。昨年書いた話を下敷きにはしているけど、繰り返しばかりではないはずです。

    ●ロックのスポーツ化の話、復習

    去年のVIVA LA ROCKの後に「高速4つ打ち邦ロック」「画一化する反応」「ロックのスポーツ化」みたいな話で一部界隈で話題になった。そして今年どうなったかっていると、よりその傾向は顕著に、というかミュージシャン側も含めて二分されるようになってきた。まずは昨年に続き前日参加された方のこちらの記事。
    2015-05-07 – WASTE OF POPS 80s-90s

    「別にバンド側がやらせているわけでもないのにみんなが同じタイミングで同じ振りをする」という、オーディエンスのアクションの定型化がより一層目立つ形になっています。アイドルとかV系のライブで見られる傾向がこっちにも流れ込んでいる感。
    昨年感想を書いた後に補足していただいた「ライブのスポーツ化」「体育会系女子中心」という状況がより見えやすくなってきました。

    バンドがその「機能」のみでもって評価され、バンドのパーソナル等々含めてその「機能」以外のものは何も求められていないという状況です。

    ライブ・ロックがスポーツ化しているっていうのはレジーさんのブログによるとROCKIN’ON JAPANの2013年2月号でアジカンのゴッチが指摘していた話、ということだけど、このブログの副読本と化している「オルタナティブロックの社会学」を元に再度整理し直しておきたい。

    1. 1990年代初頭のシューゲイザーやオルタナティブロックは、ギターリフ重視・音を塊として聞かせるという点で、ロックのサウンド面を大きく革新する物であった
    2. それを後押しするようにPA・エフェクターなどの機材も同じ時期に大きく進歩を遂げ、ライブ会場などで音を塊として届ける環境を創出した(一方で録音物の入力音量レベルは年々上がっている)
    3. この、「波の音楽」から「渦の音楽」への変化により、ロックミュージックはダンスミュージック(レイヴやEDMを考えるとわかりやすい)と同様に音に合わせて身体的な運動を呼び覚ます音楽へと変わっていった
    4. この「オルタナティブロック以降のロックが身体の躍動を一義に置くようになった(最も重視するようになった)」現象を「ロックのスポーツ化」と呼ぶ
    5. 近年ではロックフェスの存在がロックのスポーツ化に拍車をかけている。フェスでの音楽の聴き方はミュージシャンの主張や意図や理念ではなく、「今そこに鳴り響く音」そのものだからだ。観客にとっては気に入った音屋言葉の響きに即座に動物的に反応することの快楽がここでは優先されている
    6. また、日本の音楽マンガ「BECK」ではロックフェスを舞台に動員数で勝負するという「ライバルとの勝負」という王道少年スポーツマンが的な展開が見られる。また、演奏シーンで躍動する瞬間をスナップ写真のように切り取り描く手法が効果的に用いられており、これもまたスポーツマンガと相似している点である

    レジーさんやゴッチさんの指摘するスポーツ化は「動きの定形化」みたいなところに対する指摘という認識だけど、その前に「ライブで体を動かすこと」重視=フィジカル重視という潮流があるということは間違いない。因みにこの本が出版されたのは、昨年のVIVA LA ROCKの直前である。まさにこの後述べられたことが全て詰まっている(省略したがサークルモッシュやウォール・オブ・デスに関する描写もあり、その点でも前掲のブログと一致する)。そして、現在のいわゆる「邦ロック」が、こういったオルタナティブロックの影響下にあるバンドやそれを換骨奪胎したかのような新世代バンドで占められていることからしても、とても納得のいく話だろう。

    柴那典さんはクラムボンのミトさんがインタビューで「EDMと邦ロックは(ある一面においては)同じ機能を果たしてる」と指摘していることをはてブのコメントで述べていたが、ミュージックマガジンに掲載されたそのインタビューではこう述べている。

    EDMも求められているのは音の機能そのものなんです。”ここの拍にはこの音を入れてほしい”という客の要求があったら、それをみんな入れる。その上で音を徹底的に鍛える。そこで共通の感覚を得てボルテージを高めていく。EDMのフェスとか、さながらスポーツの祭典みたいですから。そういうものが今のEDMだと思っています。そこにアーティストのセンスとか、主張はほぼいらないんです。

    さっき数行上で見たばかりのような表現ではないか。何度も言うけど「オルタナティブロックの社会学」の出版は2014年の5月頭だ。

    ところで上記「ロックのスポーツ化」の話の1〜5までは別に日本特有と言っているわけではない。それでは日本で高速4つ打ち邦ロックがもてはやされるようになった背景は…というところでこのGWに遭遇した出来事から紐解きたい。

    この話は最近会った人にはしたけど、ポールの日本公演では「Lady Madonna」「All Together Now」等の裏拍が強調されてる曲もみんな表拍で手拍子してて、「日本人は裏拍ノリズム苦手な人多いんだろうな、4つ打ちは楽にノれるからいいんだろうな」とひとり納得してました。

    — たにみやん (@tanimiyan) May 6, 2015

    新人歌手である藤原さくらを見ていた人はそれなりに音楽に造詣の深い人が多かったからいろんなリズムパターンに順応できてて裏拍で打てた、というふうに推測するところである。前に「亀田音楽専門学校」の4つ打ちの回のケーススタディでもagehaspringsの玉井さんが「日本人にはグルーヴという概念がない」と著書で述べていた話を引き合いに出したけど、そもそも選択肢が少ないのかもしれない。それもあってインスタントにノれる物に人気が集まっていっているのではないか、というのが僕の認識。

    ●ロックだけではないスポーツ化・画一化、「盛り上がり」は正義なのか?

    「インスタントにノれる」あるいは「インスタントにアガれる」というのが今のライブ現場で起きていることを掴む一つのキーワードなのではないかと最近感じている。リアクションの定型化はそのわかりやすい例なんじゃないか。みんなで同じことして一体感が出てくるとアガるもんね。だからTOKIOみたいな知名度の高い人気者がもてはやされるわけだし、アイドルネッサンスみたいに絶妙なカバーを高い練度でパフォーマンスするグループが耳の早いアイドルファンの間で急速に広まるわけだ(制作陣のインタビュー読んだけど、最初からカバーで行くこと決めてた辺りも含め極めて考えて作られたグループだと感じている)。

    「アガる」「沸く」「エモい」「多幸感」等々色々表現されるけど、いつも思うのは「どんな曲にも似たり寄ったりのリアクションを」ということと、「果たしてこういう状態が唯一のゴールなのだろうか」ということ。前者は何度も思ったり言ってるから付け加えることはないんだけど、「楽しみ方は無限大」みたいに標榜しても結果として同じ光景に収斂しているのを見ると何とも言えない気持ちになる。この辺はもっと説明できるようになりたい。

    それから後者の「盛り上がりが唯一の正解か」という言葉に対するカウンター的なライブだったのがこのVIVA LA ROCK初日のクロージングアクトを務めたBOOM BOOM SATELLITES。本編のセットリストは全て2013年のアルバム「EMBRACE」以降の楽曲のみというセットリスト。この「EMBRACE」は、その前年に川島道行がライブ直前に倒れ、アルバム完成後に脳腫瘍の手術をしたということもあり、より内省的・あるいは暖かみを持つ音像の作品へと大きく変化している物だ。攻撃的な感じではない。

    もう少し具体的な言い方をしよう。この日のBOOM BOOM SATELLITESのライブでは「EASY ACTION」も「KICK IT OUT」も演奏されなかった。アンコールで「DRESS LIKE AN ANGEL」を演奏したが、本編は全部最近の曲で、唯一アッパーな「ONLY BLOOD」ですら、これまでの彼等の代表曲に比べるとソリッドで攻撃的なサウンドという感じの曲ではない。しかしながら率直に言ってこのライブはとても良かった。みんなでおそろいの動作をしたわけでもなく、そもそもそんな曲調でもない(4つ打ちは割とあったかな。でも早いのばっかではない)けれども、じわじわと心の奥底にわき上がってくるものがあった。すぐにTSUTAYAにアルバムを借りに行ったわけだけど、ブンブンの新しいアルバム、とても良いです。

    色々言ってきたけどなんだかんだでこの流れが止まるような気はあまりしていない。だってこの定型化みたいなのって、4・5年前くらいから邦楽ロックフェスに行く度にずっと気になってきていたことだし。UNISON SQUARE GARDENの田淵さんがWebラジオで今のライブのノリの傾向を「オーディエンスの、演者とコミュニケーションをとりたいという気持ち(繋がりたい欲)が強まっている結果ではないか」と分析していて凄く納得がいったんだけど、だとするとコミュニケーションが(形の上では)しやすくなったこの時代では当然の帰結というように思えてくる。そしてこれからはもっとそうなっていくのかな、という気持ちにもなる。僕個人としては自分の聴きたいように聴キリアクションするってだけなんだけど、このまま傍観していると現代のライブのレールに乗っかれないミュージシャンがどんどんフェスからはじき出されていって先細りになってしまうんじゃないかなあというのが心配(もちろんフェスが全て、ということを言うつもりはないけど主要な「新しい音楽に触れる機会」ではあるからね)なのでこういうことを言っているというところもあったり。

    なんだけど、Awesome City Club(大入りではあったけど他の新進ロックバンドみたいに規制にはならず)やcero(客入りはぼちぼちってくらい)なんかを、例えそこまで集客に結びつかないとわかっていてもきちんと意志を持って呼んで紹介してくれようとしているVIVA LA ROCKにはとても好感を覚えているので、来年も行く予定です。

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    By たにみやん • Music, フェス •

    4月 16 2015

    リリスクのことがよくわかるlyrical school「ゆめであいたいね」MV小ネタ徹底解説

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    みんなー!元ネタ解説は好きかー!?俺は好きだー!読むのも書くのも好きだー!!

    というわけで、ベビメタ以外でやるのは初めてな元ネタ探しの旅。今回のお題は、lyrical school「ゆめであいたいね」のミュージックビデオ。最新アルバム「SPOT」のリード曲です。

     

    曲の話を先にしとくと、リリスクに長らく楽曲提供をしてきているtofubeatsのプロデュース作品。徹底的にかわいらしさを追求した歌詞とアレンジの中で、ラップ部分での4つ打ちがバース(サビ)で突如シャッフルビートに変わり変貌する、というなかなかトリッキーな編成になっている。さらには自動車の閉まる音、黒電話や逆再生の音など、ドリーミーな雰囲気を出す効果音が大量に盛り込まれている一方で、ライブなんかでは重低音のビートが強調されることドープで踊れる曲にも変貌するたくさんの顔を持つ楽曲。そして、なによりもこういったゆったり目のテンポのラップも、実に情感を込められるようになってるところにメンバーの成長が感じられるところである。lyrical schoolの一番良い部分が遺憾なく発揮されている、と言って良いだろう。

    というわけでここからは殆ど音楽の話はありません。

    んで、MVはアイドルファンなら知っている人も多いであろう漫画家のナカG先生によるイラストをアニメーションにした物。ナカG先生のアイドルマンガ「推しメン最強伝説」はT-Palette Recordsともコラボしてて、Webから閲覧可能です。そしてこのMVにはリリスクファンなら気づくいろいろな小ネタ・グッズが織り込まれているのです。というわけでそれを解説する、というのがこの記事の目的。ホントは僕よりももっと色々ご存じな方が…と思うんだけど、誰もやらないならやるの心意気。不足分はご遠慮なく指摘してください~。それから多数の方のTwitterでのツイートなり参考にしてますので、この場で改めて御礼申し上げる次第です。

    因みにかなり小ネタ寄りなので、全般的な説明を見たい方はLoGIRLの「5日間でわかるlyrical school」や、昨年ダンスニュースメディアサイトDewsに載った紹介記事なんかをご覧ください。

    では早速解説。

    1番

    基本構成は川辺の土手を歩くayakaを、各メンバーがラップをする箇所でそれぞれ追い越していく、というもの。このとき追い越すのに使われている物は基本的にメンバーの個性を反映した物だったり過去の作品からの引用。

    • minan:自転車(群馬県出身のminanさん、チャリ通だったようです)
    • yumi:スケボー(アルバム「CITY」のジャケット写真で全員が所持)
    • mei:全力ダッシュ(昨年TV朝日系の「全力坂」に出演した際にきれいかつ速い走り方でアスリートっぷりを見せつけた。視聴はこちらから→ その1 その2)
    • ami:4WDの車(シングル「FRESH!!!」と「MYかわいい日常たち」のMVで使われた物)
    • hina:セグウェイ(出典不明。因みにそのときに空をUFOが飛んでいるが、tengal6時代の未音源化楽曲「UFO」から取ってる模様)
      ※先日ナカG先生ご本人とお話しする機会があり、そのときにセグウェイについて教えて頂きました。「それといったエピソードが無かったのでリリスクプロデューサーのキム氏に相談したところ、セグウェイ似合いそうだから入れてみようと提案された」とのこと。確かにそれは出典わからないww(9/18追記)

    因みにminanが自転車で通り過ぎるときにayakaが靴紐を結んでいるのは「PRIDE」の2番歌詞にある「緩んだシューレース ギュッと結んで 自分で決める終点地点」から。

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    そして間奏ではずっと電話の音が鳴るんだけど(ライブビデオ見るとわかるけど振り付けも電話を受ける仕草になっている)、僕これずっと目覚まし時計だと思ってた。どうやらナカG先生もそう思っていたようで、結果ここは後の歌詞との整合性を考え黒時計型の目覚まし時計を使うことになったよう。そして、この電話型目覚まし時計にはリリスク及び前身のtengal6のロゴステッカーが貼られている。

    スクリーンショット 2015-04-13 22.47.20

    因みにこれ、実在する商品だそうな。ただしネット通販はどこもかしこも売り切れ。残念!

    2番

    2番ではそれぞれのラップパートの時に彼女達の日常描写が差し込まれる。順々に画像を見ながら解説。

    ami
    スクリーンショット 2015-04-16 22.14.53
    amiといえばくせっ毛(天然パーマ)。ということで髪の毛のセットに苦労する様子が描写されている。また、この後出てくるメンバーも全部そうなんだけど、着ている服は全部グッズとして販売された物。因みに、tofubeatsはリリスクに曲を書く際に歌割りも全部自分で決めるとのこと(その時に6色にした歌詞カードを送っているとのことで、現在のリリスクのCDブックレット記載の歌詞が歌唱メンバー毎に色分けされているのはここに由来している)。このamiパートはこの曲において両者が築いてきた密接な関係性が最も強くうかがえるところでもある。

    ayaka
    スクリーンショット 2015-04-16 22.14.59
    ayakaといえば「大部さん」と敬称で呼ばれる業界内でも有名なアイドルオタク……だけどそれは置いておいて(笑)、朝ご飯を食べながら飼い猫の「ちゃぶ(メス・2歳)」と戯れる様子が描写されている。因みにamiはネコを6匹飼っており、yumiは犬やハムスターを飼っているなど、リリスクメンバーのペット飼っている率は結構高い。

    顔が似てるって言われます。

    http://t.co/I2QW5N7rJg pic.twitter.com/m6CrWcQNEC

    — 大部彩夏 (リリスク) (@ayaka831) December 1, 2014

    hina
    スクリーンショット 2015-04-16 22.15.06
    hinaについては自己紹介ソング「tengal6」のhinaパート「リズムで弾けるポップコーンガール」に因んでポップコーングッズが二つ。「P・C・G」と印刷された帽子は昨年の「brand new day」リリースパーティーが彼女の誕生日に近かったために行われた生誕企画でヘッズ(リリスクファンの総称)にプロデュースで製作された非公式グッズ。そして彼女のそばにあるポップコーンは、今年の2月にイオンモールつくばの映画館で行われたライブDVD発売記念上映会で特別販売されたリリカルポップコーンのカップ(このイオンモールつくばのバンダレコード店長による尽力のたまもの。そしてバンダレコードの大宮ステラタウン店でのインストアイベントは相当テンポもグループも双方力の入った物になるということは付記しておきたい)。そしてどら焼きクッションと読んでいるマンガ「ヒナえもん」は、本人がドラえもん好きであることにちなんでのこと。また、meiパートでも出てくるラジカセだが、tengal6時代にアイドル専門放送局Pigooで放送されてた「tengal6のキック!!スネア!!キック!!スネア!!」の「番組ジングルを作ろう」コーナーにて使用された物。それからリリカルポップコーンの近くに転がっているロボットは、本人自作の「ロボ君」。

    https://twitter.com/hina0605piyo/status/320466500567834624

    minan
    スクリーンショット 2015-04-16 22.15.11
    現在Ustream放送チャンネル2.5Dの月一番組「チェケラっ超TV」の「ラップキッチン」コーナーに出演しているminan(同番組にはmeiも出演中)。その天性の飲み込みの速さとリズム感の良さで課題をこなしており、6月にはソロパフォーマンスもする予定となっている。なのでそのMPCをいじるシーンが中心なのだけど、いくつか小道具が。うしろの棚にかけてあるサッカーユニフォームは去年BEAMSとのコラボ商品として作られた物(限定販売もされた)。そして「本多未南」フラッグは昨年のminan生誕ライブ(@高崎市)で使われた物。ロゴを見ればわかるとおり、彼女は椎名林檎・東京事変の大ファン。というわけで同じロゴで生誕Tシャツも制作された。

    達筆な手書きの応援旗(っていうのかな?)とか、紙花とか輪っかとかカルタとか風船とか、私の大好きな方たちのポスターが貼ってあったり、meiが書いてくれたやつとか、ひとつだけころとんケーキとか、手旗、Tシャツ、ほんっとに最高でした!! pic.twitter.com/tCQW8dhumm

    — minan @リリスク (@Minan1205) December 6, 2014

    mei
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    夜中(だと思う)に書き物をしているけど、何を書いているのかというと「photograph」をライブでやるときに彼女が披露しているフリースタイルラップだろう。因みにmeiはライブ毎にTwitterで自筆のセットリストと「photograph」フリースタイルラップをアップしてくれるが、とても読みやすい文字を書く。そして机の上に置いてあるぬいぐるみは彼女のお気に入りアニメ「ぼのぼの」よりぼのぼのとシマリス君)。また、机の上にバドミントン雑誌が置いてあるが、彼女は高校時代バドミントン部で部長を務めていた。因みに他にayaka、ami、minanも高校時代バドミントン部であった(ayakaはウェアをかわいく着こなすことにばかり力入れて腕前はからっきしだったと「IDOL AND READ 003」のインタビューで話しているw)。それから本棚に立てかけているスノーボードは今年のスキーツアーに持参していった自前の物。

    私、3年間くらいやってた100円玉500円玉貯金箱のたまったお金で、去年自分のボードとバインディングと靴をGETしたんだ!!来年は、新しいウエアGET出来るように頑張るのヽ(•̀ω•́ )ゝ✧キラーン pic.twitter.com/YrKOBnuQdJ

    — 芽依 @lyrical school (@meeeeei01) January 20, 2015

    yumi
    無限寿司HD
    yumiといえば寿司。その寿司愛は彼女のInstagramを見てもらえればわかるだろう。寿司画像オンリーの寿司stagram。因みに好きな寿司ネタはビジュアルなら赤身(というか寿司のビジュアルにアートを感じている)、ということをねむきゅんとの寿司談義で話している。そして美大の卒業制作でも寿司をテーマにしていた彼女が着ている服も、これまた彼女自身のデザインによる「寿司BORDER Tシャツ」。

    寿司BORDER新作発表&プレゼン会、お越し下さったみなさんありがとうございました!販売フォーム、手直し中なのでしばしお待ち下さい。 pic.twitter.com/TB1goptK6C

    — 清水 裕美 @リリスク (@cindy900919) December 12, 2013

    そして2度目のhook(サビ)では、場面が夕方から夜に切り替わり、メンバーが空にどんどん浮かび上がっていく。これは昨年11月のリキッドルームでのライブにて「FRESH!!!」を披露したときのVJアニメーションと同じ物。言ったファンにとっては感激モノ。

    スクリーンショット 2015-04-16 00.29.19

    そしてayakaが待っているメンバー5人の元に走って行くと空には流れ星が6つ、というところで「おやすみなさい」の歌声と共に最後のシーンへ。

    スクリーンショット 2015-04-16 22.20.50

    部屋に転がっているのは主に「FRESH!!!」のMVで使われた小道具。スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「FRESH」のLPも置いてある。アナログレコードプレイヤーは「そりゃ夏だ!」のジャケット写真にある物。そして、部屋の後方に立ててあるスピーカーは「PRIDE」の初回限定盤のジャケット写真で使われている物。

    それから部屋に貼ってある6人のポスターはアルバム「SPOT」発売時にタワーレコードで販促用に作られた「NO MUSIC, NO IDOL」ポスター。

    【lyrical school】
    NO MUSIC, NO IDOL?ポスター全店にて決定!更に、タワー一部店舗にて店頭抽選会も実施いたします!#リリスクhttp://t.co/k59uInBJTK pic.twitter.com/24OVv8UNZc

    — T-Palette Records (@TPalette) March 3, 2015

    というわけで、「ゆめであいたいね」MV解説を兼ねたリリスクのメンバー紹介でした。因みに説明忘れてましたが、最新アルバム「SPOT」の収録曲なので、曲が単純に気に入ったという方も是非!しかし小ネタだけでなく楽曲の雰囲気ともマッチした本当にいいMVだよなあ。これアルバムのリリースと同時位に出てれb(省略されました。続きを読むにはプレミアム会員登録をお願い致します)

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    By たにみやん • Music • • Tags: lyrical school

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    自己紹介

    たにみやさん的な何かです。

    色々な事を書いていたけど今や音楽のことしか書かなくなったブログ。音源聞いたりライブに行って感じたことを色々つなげてまとめたりしながら、業界の動向も追ってレポートにしてます。

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