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    12月 30 2015

    洋楽マイベストとか書きつつ2015年を総括するの巻

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    暮れゆく今年。まずはApple Musicでいろいろ聴いたしせっかくなんで洋楽ベストも出しておこうみたいな話です。率直な話聴いた作品の数は圧倒的に少ないので色々ご勘弁頂きたい!w

    10:Kendrick Scott Oracle「We Are the Drum」

    9:Thundercat「The Beyond / Where the Giants Roam」

    8:Alabama Shakes「Sound & Color」

     7:Robert Glasper「Covered」

    6:Kendrick Lamar「To Pimp A Butterfly」

     

     5:Hiatus Kaiyote「Choose Your Weapon」

    4:Kamashi Washington「The Epic」

    3:The Spandettes「Sequin Sunrise」

    2:Christian Scott「Stretch Music」

    1:Tigran Hamasyan「Mockroot」

     

    超偏ってるやんけ!!!!!!!!

    ほとんどジャズとネオソウル的なものばっかりであった。いや、パッションピットもニュー・オーダーもカーリー・レイ・ジェプセンもミューズも聴いたんだよ。でも圧倒的にこの界隈が面白かった。特に2位のクリスティアン・スコットと5位のハイエイタス・カイヨーテはとにかくドラム・リズムが楽しすぎたのでオススメです。前に音ゲーの記事書いたけど、特にドラムマニアをやってたことはこの辺の界隈が好きなことに影響大かもしれないのです。今でも大概の曲のドラムのフレーズが頭の中でドラムマニア譜面(旧筐体の方ね)に変換されて流れてくるので(笑)、複雑なリズムがあるとどう表現するのかなーとか色々興味津々になるわけ。自分でなんとなくてでリズム打ったりとか。そんなわけでこんな順位になりましたとさ。1位のティグランは1月のリリースだけど、ほんとたくさん聴いた。メタルっぽさがあるところなんかも含めて自分の好みにかなり合ってた感じ。

    ちなみにSpandettesはライブも行きました(アトグラスパーのエクスペリメントの方も。トリオは行かなかった)。ちなみに今年のベストライブはD’Angelo And The Vanguardです(アルバムは去年だったけど)。はっきり言うと生涯ベスト位な感じ。まあ来年春に再来日するんでまた行きますがね!生涯ベスト更新か、それもと2位に位置付けられるか楽しみであります。(あと年明けにはクリス・デイヴ&ドラムヘッズも…!)

    ●2015年を振り返る

    正直に言うと2月以降あまり記事を書けなかった。そんな中Apple Musicが出た翌日に3時間くらいで書いた記事がきっかけになって雑誌に載ることになった。色々と勉強になる経験でありとても楽しかったし身の回りの人にも色々読んでもらえてよかったなあという感じなんだけど、全般的に今年書いた記事については質的にも満足していないものが多く、来年以降は直したいなあという気持ち。具体的には、自分がどう考えたかとか感じたかとかを掘り下げて明確な言葉にしたいとか、単純に表現の引き出しを増やしたいなあとかそういう話。そういえば今年は読書量も少なかったな……

    ここで今年書いた記事で良かったものをつらつら挙げていきましょう。

    BABYMETALのルーツたるヘヴィメタルを掘り下げてみよう〜その6「Road of Resistance」

    今更ながらBABYMETALの快進撃に関する覚え書き

    ベビメタ関連で1月に書いた記事2つとも結構よく書けてるという自信あり。正直Road Of Resistanceの楽曲解説は何度か書いたこの手の記事の中で一番よくできてるかも。ベビメタ快進撃の概説はその前に大間違いな記事が上がったからそのカウンターとして書いた節があるんだけど、個人的に考えていたことをまとめ切れた感じがある。横浜アリーナも行ったし、来年の東京ドームを前に、THE ONE(ベビメタの会員サービス)は結局継続するのでありました。

    (主にゼロ年代前半の)音ゲーとJ-POPの繋がりを探る

    個人的に今年の記事で一番気に入ってるかもしれない。音ゲーをゲームとしてだけ捉えるのではなく、ミュージシャンの受け皿だったり若い世代の音楽受容経路の一つだったりとかいろんな面から見てみると面白いんじゃないかな、という話です。あと、嵐が新曲出したりするたびに佐々木博史さんがお仕事されてるかどうか確認してます。

    AWAやLINE MUSICには無いけどApple Musicにはある邦楽インディーズを漁ろう

    雑誌「MONOQLO」に載ることになったきっかけの記事。実は今年書いた記事の中で書くまでに要した時間が一番短い記事でもある。Apple Musicが開始された次の日の昼休みくらいに思いついて、そのまま帰りの電車の中で大体ネタを整理して、帰宅してから1時間半くらいで書き上げた。今年一番集中力を発揮した瞬間かもしれない。「Apple Music邦楽少なくてダメ」みたいな直後評判を多少なりともひっくり返せたのかな、という気もしたり。それにしても今年は良くも悪くもApple Music様々、という1年だった。自分の音楽の選定・捜索基準が相当変わってしまった。

    「30代の僕達が2015年に聴く音楽」についてずっと考えてるという話

    あとこれは当面の僕のテーマかもなあと思いつつある。30代になってもずっと日常的に音楽聴いてて新曲探したりをしているレアな人間ではあるので、それなりに自分が得たものを代わりに誰かに伝えたい、みたいな気持ちは最近強くなってるかも。

    自分がどうこうというよりも読み手にとってノイズになると考えているから、個人的な話や自分の属性めいたものはブログにあまり書きたくないんだけど、30代でフラフラ音楽聴き歩いている人間というのは世間的には少数派みたいなんで、日々簡単じゃないなあと思う瞬間はあれど、来年も色々自分が見聞きしたものを周りに配布していきたいなあという気持ち。あまり締まらない話ですが来年もよろしくお願いします。

    それじゃ、幕張(CDJ)行ってくるね!!

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    By たにみやん • Music •

    12月 23 2015

    2015年マイベストディスクトップ20 10位〜1位

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    はい、今年のまとめということで、よく聴いたアルバムベスト10です。

    一応おさらい。基本的なルールは今年発売された邦楽のアルバム(ミニアルバム含む)からの選出。因みに過去のランキングはこちらからどうぞ。
    2010年のランキング 1位:サカナクション「kikUUiki」
    2011年のランキング 1位:レキシ「レキツ」
    2012年のランキング 1位:cero「My Lost City」
    2013年のランキング 1位:tofubeats「lost decade」
    2014年のランキング 1位:BABYMETAL「BABYMETAL」
    20位から11位

    ここで挙げたアルバムはホントにどれもお勧めです。例年以上に上位は横一線です。例によりAmazonとiTunesとApple Musicへの試聴リンクは付いているけどAWAやLINE MUSICやGoogle Play Musicユーザーの人は自分で探してくれ!

    10位:lyrical school「SPOT」

     

    詳細はこちら。個々の楽曲は良い。構成もよくわかる。ただ、若干のぶつ切り感があったかな。いずれにせよ「CAR」「ゆめであいたいね」などの秀逸なアルバム新曲もありでトータルの満足度は高かった。メンバーが変わってこれからどうなっていくのか、来年もウォッチしていく感じ。ひとまずhimeちゃん加入初回のライブはニコ生で見たけど、えらくラップが上手くて驚いた。

    9位:きのこ帝国「猫とアレルギー」

     

    前は結構よく聴いていたけど最近はあまり音楽聞いてないよっていう人にきのこ帝国を聴かせたら「Coccoっぽい」というコメントをもらった。確かに作品を出すたびにどんどん穏やかで落ち着いた曲になって本来のメロディの良さが際立っていってる、というのは両者に共通するところかも。今作は聞きながらうっとりする感じがしてよかった。

    8位:CICADA「Bedroom」

     

    ネオソウル meets クラブミュージック meets J-POPみたいな感じで、個人的には完全に好みのど真ん中みたいなサウンドだった。しかもこういう曲やるグループってほとんど男性ボーカルなんだけど(これは日本で無くて海外でもそうだ)、若干paris matchみたいな色気のある女性ボーカルがポイント高し。こういうバンドがもっと出てくるとグルーヴ感とか多様化してより面白くなっていくと思うから応援したい。

    7位:安室奈美恵「_genic」

     

    シンプルに、超クオリティが高かった。テイラー・スウィフトとかアリアナ・グランデとかと並べて聴いても別に違和感ないだろう。あと去年のバンプに続き初音ミクとも共演していたんだけど、より特性を活かすというか、リズム重視で歌わせている感じで、アプローチというか考え方の違いが際立ってるなあとしきり。

    6位:星野源「Yellow Dancer」

     

    以前からの内省的な感じの曲やSAKEROCKを彷彿とさせるようなインストも挟み込みながらも、大部分を占めるのはブラックミュージック直系の王道J-POP。アシッドな感じの「Snow Men」や「Soul」なんかも含め、全体的に開かれている印象が強く、とにかく彼は色々と良い時期にあるんだろうな、ということが強く感じられる物であった。この勢いで紅白出て、スターダムを一気に登って行っちゃうんだろうなあ。すごいなあ。

    5位:bird「Lush」

     

    試聴用のSoundCloud音源、なぜ消したし…「ドラム良ければ全てよし」と言い切る富田ラボさんがここ数年の「ロバート・グラスパー以降」のリズム・ドラム革新に対する研究成果を遺憾なくつぎ込んだ作品。前から僕も取り上げている「ヒップホップのアナログマシンで作られたよれたビートをジャズドラマーが自分の手で再現」したものを構造分解して冨田さんオリジナルのサンプリング音源を使ってデジタルに再現する、という恐ろしい作品。単純なビートはあまりないのでそれなりにノリが独特で入りづらいみたいなところはあるかもしれないけど、とにかくドラムがサイコーであり、聴いていてスリルを味わえる。これについてはbirdと冨田さん二人のインタビューがハイパー面白いのでぜひ読むべき。

    4位:cero「Obscure Ride」

     

    birdと並ぶ「今年の最先端」枠の代表選手。ネオソウル・今ジャズ的なものをJ-POPの中に落とし込むということ自体は、この作品リリース時に挙げた通り近年急激に増えてきている。しかしながら、そういった作品群の中でこのアルバムのクオリティは群を抜いている。なぜかというと、「変にアーバンにカッコつけた感じになっていない、肩肘張らないポップスに仕上げていること」と、メロディや高城晶平のボーカル技術などによるところが大きい。それは彼等が経てきた音楽的変遷による積み上げによるというところもあり、「最初からブラック思考ではないバンドだった」ことは案外大きいのかもしれない。だからこれからもまだまだ変わっていくわけで。年末、久々に見るのが楽しみである。

    3位:POLTA「SAD COMMUNICATION」

    noteにもブログにも長文のレビューっぽいものを垂れ流してしまった後で何を書くのかって感じもするんだけど、どうしてもこのアルバムのことを話そうとすると「30代の自分の現状」みたいなものと切り離して考えることができない。ただ、それを踏まえても率直にメロディ・アレンジに無駄がない聴きごたえのある作品だと思う次第。 だからこそ歌詞の内容がすんなり入ってくる、とも言えるわけで。今の時代こういう率直なギターポップをやるバンドはいないので、いろいろ苦労しているみたいな話もTwitterなんかで伝え聞くところであるので大事にして行ってほしいし僕も来年こそはライブ行かないとな。

    2位:アナログフィッシュ「Almost A Rainbow」

     

    上で挙げている「Baby Soda Pop」はこのアルバムの1曲目なんだけど、こんな美しいハーモニーをのっけからならされてしまったらそれだけでノックアウトなのであった。そしてこの歌詞がとても良い。もちろん「Baby Soda Pop」もなんだけど、「No Rain(No Rainbow)」はさらに良い(柴那典さんの分析を参照。というか必読)。この曲の「ただそうであるというだけのものに対価っているの?」や、「Baby Soda Pop」の「待ちに流れているようなラブソングみたいな言葉が恋の言葉だというなら、僕は恋を知らないってことだ」という、なんとなく感じているけど言葉にしていなかったような心境に輪郭を付けてくれるような歌詞。とにかく必聴。

    1位:花澤香菜「Blue Avenue」

     

    ぶっちゃけた話をすると、この曲に収録されているシングル曲は別にそんなに良くない(やくしまるえつこ作詞作曲の「こきゅうとす」に関して言えば、完全に曲と声がマッチしていて驚いたけど、それでも曲自体がいいか、というと普通くらい)。ただし、アルバムのために新規にニューヨークでレコーディングした楽曲がめちゃくちゃいい。1曲目「I ♥ NEW DAY!!」のイントロのドラムの音が質感がめちゃくちゃ良くて、そこで一気に引き込まれる。そこからの曲順の緩急はなかなか良い。個人的にはクラムボンのミトさん作曲による「Trace」やプロデューサー北川勝利さんによるダブナンバー「プール」等の憂いを帯びた楽曲群がとてもはまっていた。前から言っている通り声優さんのアルバムは表現力を誇示しようと収録曲の曲調があらばらで散漫な物が多い、と思っていたのだけど、このアルバムに関して言えばそこをプロデューサーが上手く仕切って整理している、という印象を持った。これまでのアルバムも曲はいいんだけど耳に残らない、みたいなのが多かったけど、今回はそんなこと無かった。割り切りが大事というか、欲張らないことが大事だということを教えて頂きました。VIVA LA ROCK初日(というかスピッツ出演日)と重なってなければ武道館ワンマンも行ったんだけどなあ……

    ●感想とか総評とか

    選んでみるとびっくりするくらいに「ブラックミュージックをそれぞれの形で咀嚼して折衷的にアウトプットしている音楽」の割合が高い。さらにいうとネオソウルや今ジャズ・JTNC的を取り込んだJ-POPはトップ10の半分くらいを占めている。去年くらいから自分の音楽的関心のメインである部分だしそもそもこういう折衷的・クロスオーバー的なものが大好きなのでまあそうだよなって感じなんだけど、自分こんなにブラックミュージック好きだったのか!と少々驚いている。もちろんトップ20に上げたもの以外にもそういった傾向のものをたくさん聴いてるしApple Music使い始めてからは海外の新世代ジャズをガンガン聴いているので来年以降も同じような感じになるかもw

    なんだけど、そういう範疇に入るはずの「アーバンなシティポップ」的な、カッティングギター中心でファンク・ソウル系のベースラインをのっけたような「シティポップ」的なものには食傷気味になってしまっている。フォーマットとしてはもう相当界隈に氾濫してしまっているので、ここからは歌詞・メロディの良さを上げるかリズム面などに工夫を入れるかなどしていかないとこれらのバンドは持続が難しいのではないかと感じた。そういう面での先行事例としてはベストディスクに入れていないけどAwesome City Clubの「Awesome City Tracks2」なんかはそういう取り組みが見られて、とても聴きごたえがあった。

    今回はApple Musicへのリンクもつけてみた。定額制ストリーミングサービスで自分の音楽視聴スタイルが何か変わったかというと、CDリッピングが果てしなくめんどくさくなったのでほとんどレンタルしなくなり、CDよりも大抵配信で買うようになった(値段が安いというのもあるけどそれは前からで、本格的に利便性を求めて配信を使うようになった)。なのでジャニーズは今年下半期殆ど聴かなかった。というかこれに出てる曲ばっか聴いてるのである種の偏りは生じているのかもしれない。今のところどんどんApple Musicで聴けるようになっているので、来年以降も生活の中心ツールになるだろうな、と感じている。

    というわけで来年もいろいろ聞いていきたいな、という感じなんだけど多分もう1回くらい使って洋楽とかもろもろ回収し損ねている話をするんじゃないかと思う。

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    By たにみやん • Music, 年間ベスト •

    12月 20 2015

    2015年マイベストディスクトップ20 20位〜11位

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    さて、マイベストソングトップ10も発表し終わったところでいよいよ後編というか本番、今年のベストディスクの発表に移りたいと思います。ディスクというかアルバムなんですが。毎年聞くものが増えていて選出に困っているわけで、今回も例に漏れず。因みに、大体全体は3分割くらいな感じになってて、7・8曲ごと位に大きな境界線があります。なんでそういうことを先に言うかというと、上位はかなり団子だということを言いたいからです。

    というわけで、基本的なルールは今年発売された邦楽のアルバム(ミニアルバム含む)からの選出。因みに過去のランキングはこちらからどうぞ。
    2010年のランキング 1位:サカナクション「kikUUiki」
    2011年のランキング 1位:レキシ「レキツ」
    2012年のランキング 1位:cero「My Lost City」
    2013年のランキング 1位:tofubeats「lost decade」
    2014年のランキング 1位:BABYMETAL「BABYMETAL」
    それではまず20位から11位(長いので前編後編で分割するよ)。例によりAmazonとiTunesとApple Musicへの試聴リンクは付いているけどAWAやLINE MUSICやGoogle Play Musicユーザーの人は自分で探してくれ!

    20位:Suchmos「The Bay」

    めっちゃブラックで今っぽい。これをシティ・ポップと皆は呼ぶのだろうか…?所謂ヒップホップ・ネオソウル直系のサウンドを若干アーバンな味付けしている感じ。と思ったら、SANABAGUNメンバーの一部がやっているバンドなのね。納得のサウンド&クオリティだ。

    19位:宮川純「The Way」

    国内ジャズ勢で今年一番良かったなあと思ったのは宮川純のアルバム。全曲試聴を聴けばわかるけどとにかくかっこいい。因みにドラムは去年Taylor McFerrinのライブにてサポートをやっていた23歳の俊英石若駿。彼のことはそれ以来結構注目していたので自身のソロ作「CLEANUP」や北園みなみ「Never Let Me Go」なども聴いたけど、そういった石若駿参加作品の中でも今年ナンバーワンじゃないかなあ。

    18位:ぼくのりりっくのぼうよみ「hollow world」

     

    先行でApple Musicに出ていた「パッチワーク」を聴いて「これはヤバいな…!」という感想を抱いた。声や歌い方はオザケンのようでもあり、セカオワFukaseのようでもあり。ただ言葉の運び方やそれが音とマッチする感触なんかはものすごくスマートでみんな天才だ天才だっていうわけがわかる。因みにこの文章書くまでずっと「hello world」だと思っていたw

    17位:シャムキャッツ「TAKE CARE」

    5曲入りのミニアルバム。今までのアルバムとはちょっと違ってメロウ色・みずみずしさが強い感じ。2曲目「KISS」が白眉。とにかくリードギターのエコーがきいた音が素晴らしく、聴いていると眠くなりそう(良い意味で)。

    16位:ボールズ「SEASON」

    「切ないロック」っていうのはこういうやつのことなんじゃないか??という仕上がり。胸に来るリフ・フレーズ・メロディ。そういう意味ではFOLKSの「Blue & Yellow」なんかもとても良かったけど、全体的な曲の仕上がりやアルバムとしてのまとまりなんかはこっちかな、って感じ。とても丁寧に歌を聴かせてくれている。

    15位:esno「Release」

    夏くらいにものすごく沢山聞いてた気がする。ベストソングで挙げた「21時のクラゲと月」以外にもdaokoをフィーチャーした「夕暮れパラレリズム」、リリスクゆみずさんの「ターニングポイント」など、とにかくきれいな音+かわいらしい女子ボーカル+ヒップホップ/ラップの組み合わせが心地良い。裏を返せば相当狙って作られた作品であるのは明確なんだけど、もうなんか抗えない。笑

    14位:OK!?NO「Rhapsody」

    BandCampで発表されてた既存曲も取り直して収録していることもあり、ほぼ全曲がキラーチューン。その分目新しさという点では若干欠けるところはあるけど、クオリティは高い。スタジオ録音になってとても洗練されたので、すでにBandCampで買ってる人にもお勧めしたい。このアルバムのリリースライブにて突然の解散宣言。行ってホントに良かったなあ。

    13位:TWEEDEES「The Sound sounds.」

    復活の沖井礼二。それだけでもう感無量ではあるんだけど、このアルバム単体としてはこんな位置。正直FROGの1stアルバムの時の衝撃を超えるには至らなかった。曲は抜群にいいんだけど、清浦夏実の名言も踏まえた過去の沖井礼二ワークスからの本格的な更新はこれからだなあというところ。カバー曲は正直いらんかった気がする。

    12位:星野みちる「You Love Me」

    元AKB48第一期生の歌手、星野みちる。これくらいの世代(ギリギリ同世代?)の歌手としてとてもまっすぐなポップスを歌っている、という印象。1曲目の「ディスコティークに連れてって」のイントロでやられ、2曲目の小西康陽提供曲「夏なんだし」が最低で(この曲に入っているオマージュなどは無視しとく)テンション下がるんだけどそのあとはセクシーさとかわいらしさとさわやかさのほどよいミックスで持ち直す。笑。ライブ見に行きたい。

    11位:パスピエ「娑婆ラバ」

     

    とにかく後半の楽曲の存在感が凄まじい。印象的なイントロ、単調ではないながらもインパクトがあり体に響いて来るリズム、そして耳に残る良いメロディと歌詞。特に「つくり囃子」については、極端なまでに緩急が付いている曲調をはじめとして、「MATATABISTEP」以降パスピエが再度構築してきたオリジナリティの、一つの到達点ではないだろうか。

     

    今年ほど順位づけに悩んだ年もないんだけど、総評とか傾向とかはトップ10発表後にって感じでよろしくなり。そう間を空けずに発表するつもりなのでよろしくです。

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    By たにみやん • Music, 年間ベスト •

    12月 14 2015

    2015年マイベストソングトップ10

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    というわけで今年もいよいよ終わり、という感じになってきましたので、いよいよ毎年恒例のあれ、行きたいと思います。2015年マイベスト。昨年同様楽曲はベスト10、アルバムはベスト20で行きます。一応いくつか条件があります。邦楽・J-POP縛りで1ミュージシャン辺り1つにすること、それからネット上に何らかの聞ける音源(YouTubeかSoundCloud)があることです。あとこの次に年間ベストアルバムを出すので、それとの兼ね合いもちょっとだけ考えたり。そしたらなんか若干面白みのないランキングになった気もしなくもないな…

    因みに過去のベストはこちら。アルバムとは違って最近しかやってないの。
    2013年 1位:パスピエ「On The Air」
    2014年 1位:きのこ帝国「東京」

    それでは行きましょう。今年からApple Musicへのリンクもあるものにはつけるようにしました。さすがにGoogle Play Musicまではカバーしきれないのでそれは各自で頼むよ。

    10位:椎名林檎「長く短い祭」


    僕にとっては、ホセ・ジェイムスとコラボしてた椎名林檎がこういう曲を出すということは悲願だったかもしれない。ネオソウル・今ジャズ的な意匠をJ-POPに、というより椎名林檎に持ち込んだらこんなにも妖艶な雰囲気の曲になるんですね。浮雲とのデュエットと言うこともあるんだけど、めちゃムーディーなサウンドで良い。

    9位:赤い公園「KOIKI」


    今年のギターロック方面での優秀賞。赤い公園の楽曲は全体的にガチャガチャしている感じがあるんだけど、それがきちんと調和取れているような感じになっているのが良い。なのですごく好き。ただリスナーの耳にしがみついて離せなくするような音数が多いだけの楽曲とは違うと思うの。

    8位:Emerald「ふれたい光」


    日本版ネオソウル系の中では独特な音の温かみを持つEmerald。この曲について言えば、後半のドラマティックな展開がめちゃくちゃ気に入った。

    7位:清 竜人25「Mr.PLAY BOY…♡」


    今年多分リリスクの次くらいに通った(それでも一桁回数だけど)清竜人25。その中で一番良かったのは間違いなくこれ。ビッグバンド系のオケが入る曲に僕がめっぽう弱いってのと、単純にスケベ一直線ともいうべきな勢いにやられて選出。清竜人25の特徴として挙げられる「非現実感」というものがトップクラスに出ていたと感じるところ。

    6位:BABYMETAL「Road of Resistance」


    ベビメタでは珍しい、それなりにメッセージ性や主張がある歌詞。単純に僕がメロスピ・パワーメタルものが大好きというのもあるけど、聴くとなんか気合が入る。良い曲だと思います。

    5位:esno「21時のクラゲと月 feat.ボンジュール鈴木」

      

    esnoのアルバムは夏にめちゃめちゃ聴いていたんだけど、その中でも一番好きなのはこれ。美メロっぽいオケに舌ったらずなボーカルで完全にあざといの塊以外の何物でもないんだけど、残念ながら好きだ。笑

    4位:Shiggy Jr.「サマータイムラブ」

     

    Shaggy Jr.の曲は明るいサウンドでちょっと切ない内容を歌うっていうギャップに本質があるんじゃないかと思っているんだけど、個人的には歌詞自体もなんかひきつけられるものがある。普遍的なものにこれから進んでいきそうだなあ、ということを強く感じる。

    3位:cero「Summer Soul」

     
    ロケ地が自分が通ってた大学の周り!というのもあるけど特にサウンドというかリズムのグルーヴ感が自分好み。CDリリースに先駆け最初にライブで聴いた時に「あ、これはすごい」と確信した。

    2位:Negicco「ねぇバーディア」

     
    なんかこの前と入れ替わっている気がするけど堪忍な!Negiccoと池ちゃんが組んで良い曲にならないわけがないと思っていたけど、やっぱり出来上がりは一級品であった。エビ中に過去提供した曲と割と曲調なんかは似ててなるほど…という感じで、あとはNegicco3人の魅力分上積み。

    1位:lyrical school「ゆめであいたいね」

     
    リリスクとtofubeatsの最高傑作。単純に曲のヒキは「おいでよ」「プチャヘンザ」の方があると思うけど、楽曲の作りはよく練られている(メロとサビでリズムが変わってるところとか)と思うし、メンバーの魅力はかなり出ていると思うのです。ヒップホップっぽいかというと少し違うところがあるかもしんないけど、単純にポップソングとしてすごくよくできている曲だと思う。

     

    総評。レンタルCD、SoundCloudやBandcampなどのネット音楽に続き今年はサブスクリプション型定額配信が登場することで、たくさんの音楽を聴くこと自体はものすごく簡単にできるようになっている。それだけに、アルバムを離れて楽曲単位でよく聴いたもの、となるとどうしても自分が元々よく聴いてたものを選びがちで保守的なセレクトになる、という話を実感した。そのあたりトップ4には如実に出ているわけですが、その分アルバムの方はそういう縛り・くくりみたいなものからかなり外れたような気がするのでご期待ください。笑

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    By たにみやん • Music, 年間ベスト •

    12月 6 2015

    ホームシアターシステムをオーディオ集約機+スピーカーとして使って快適音楽生活している話

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    ちょっと前に友達とカラオケボックスでのBlu-ray上映会をやったんだけど、その帰り道で自分の部屋でもいい音でBlu-rayを見たいと思ったわけですね。なにせ今の自分の部屋、レコーダーでWOWOW見られるんだけど出力先がテレビじゃなくてHYUNDAI製の液晶ディスプレイ(そんなのあったのか!というレベルのレア品。コンポーネント端子が付いていたのでWii接続のために購入したもの)なわけで、音質なにそれおいしいのみたいな感じ。そしてMacも据付のスピーカー。若干こっちの方が音がいいかもしれないってくらい。この辺を解消できるかなあと以前Olasonicのアクティブスピーカーを購入検討したんだけど結局集約とかは出来なそうだったので買わなかった。

    しかしそれから数年。意外と今ならいいのあるかもねってことで色々探してたら、ソニーのホームシアターシステムに良さげなものを見つけた。ホームシアターシステムっていうとどうしてもでかいウーファー置いて立体的に音が出るようにスピーカー配置してみたいなイメージだったんだけど、最近はこういうオールインワンな台座タイプ(ボードタイプと言うらしい)のものが安く出ており、省スペースなのもあって人気なんだとか。そんなわけでそのボードタイプの中から、ソニーの下の写真のやつ、型番はHT-XT1を購入。

    というわけで、このソニー製ホームシアターシステムHT-XT1をどんな風につなげているかと、良いところ悪いところを挙げていきたい。あ、なんかブロガーっぽい記事だぞ!!

    ●接続構成という名の使い方

    いくつかある機器をつなげた結果、以下のようになった。なんか複雑なように見えるけど、音の出力をほぼホームシアターシステムに集中させることができるようになった。

    htxt1

    上記の図を文章で説明すると下記のような感じだ。

    • アナログレコードは赤白→ステレオミニプラグのケーブルで普通に接続。
    • BDレコーダーとApple TVはHDMIで切り替え。アナログ含め音声ソースを気軽に切り替えて使っている。(他社機でHDMIを何個も挿せて切替器的に使える物は意外に少なかった!)
    • BDレコーダーとAppleTV共にスマホのリモコンアプリで操作している。ちなみにホームシアターシステムもBluetooth接続すればリモコン的に使える
    • BDレコーダーは普通に録画したものだったり市販のBlu-rayだったりを流すのに使用
    • Apple TVにはiMacからiTunesの音声をAirPlayで流したり、iPhoneやiPadで見ているものをAirPlayしたりしている。たまにスカパーオンデマンドも見てる。HuluやNetflixも対応しているのだけど、契約していないので見ていない。

    SoundCloudとかBandcampはPCからだとAirPlayできないのでiOS機器からやることになるけどそれだとちょっとDigりづらい気がする。BTスピーカー接続すればいいのかもしれないけど、ペアリングはiOS機器でやりたいので今のところ保留。ちなみにHDMI出力側に最近のテレビを繋ぐと電源連動してくれるらしいんだけど、現時点ではテレビないのでそのめりっとはよくわからない。ただ、iTunesの音をAirPlayするときはディスプレイの電源を切っている(一応Apple TVを通じて再生画面出てくるんだけどね)ので、テレビを買っても電源連動は使わないかもしれない。

    ●実際に使って良かったところと、微妙だけど許容したところ

    使い始めて1ヶ月。色々と良い点があった。

    • 音がいい
      2.1chなので立体感とかがそんなにあるわけじゃないけどオーファーで低音もしっかりしているし、普通に中高音域もはっきり出る。モード切り替えで音楽向けとか選べるしかなり良い。因みに「声を聞こえやすくする」モードがあるんだけど、それを入れる前から普通に喋り声が聞き取りやすくなっていた。
    • オーディオの出る場所と方向を一つに集約できる
      特に集合住宅に住んでいる人にとっては意外なるメリットなどではないかなと思いまする。部屋づくりしやすい。
    • 全体的にコンパクト
      とは言っても70cmあるのでテレビ台の板が10cm足りず、追加購入することになった。最初は換装しようかと思ったけど、結局上に乗っけた機器の重みで固定されているので普通にテレビ台の上に板をのっけて、HT-XT1とディスプレイを乗せて使っている。
    • HDMI機器を3つつないで、切替器としても利用出来る
      正直これはかなり大きかった。今まではアナログな雰囲気のスイッチ型切替器を使っていて、いちいちボタンで切り替える必要があったんだけど(HDMI切替器なのにアナログとはこれいかに)、これでリモコンでどうにかできるようになったのとても良かった。
    • Bluetoothでつなげばリモコンとしても使える
      専用アプリが必要ではあるけど。Blu-rayレコーダーもApple TVスマホから制御できるので、その気になれば専用リモコンなしでも頑張れる。

    現時点で微妙なところは下記の通りだけど許容してる。もしくはそのうち対処する。

    • 2.ch1なので音質に限界があるといえばある
      でも以前とは比べ物にならないから満足。ちなみにナイトモードっていうのがあるんだけど、これを使うとウーファーが一気に弱まって音質とかそういう問題じゃなくなるので、夜は普通に音量下げてる。
    • リモコンアプリの起動が遅い
      スマホのリモコンアプリを立ち上げる→機器選ぶ→接続動作して使えるようになる、というので10秒くらいかかる。そして他のアプリに行ってから再度リモコンアプリに戻ると大体最初からやり直し。レコーダーのアプリも全く同じなんだけどこの辺なんとかならないかな、と思ってる。当然のことながら出力ソースが変わると音量も変えないといけない場合が多いからね…
    • iPhoneがBluetoothペアリングを自動的にしてくれない
      上記に加えてこれがあるので家帰ってきてからホームシアターシステムをペアリングする、という手順が入ってるわけ。なんか仕様っぽい気もするけど、どうにかならないかなあ。というわけでなんだかんだで物理リモコンが登場する頻度は高い。
    • スマホのリモコンアプリで音量が数値表示されない
      これ、LED画面の方にも変更結果が表示されないので、正直困っている。
    • MacのSafariで再生しているYouTubeをAirPlayできない
      これは多分AirPlay先のApple TVが第2世代だからじゃないかなと思ってる。Apple TV自体でもYouTube見られないしね。いずれ現行世代のに買い換えたいんだけど、NASにアクセスできる良さげなアプリが出てくるまでもうちょっとだけ待つ。
    • ホームシアターシステム傘下の機器は全て一つの機器としてテレビ側からみなされる
      まあ集約するから当たり前なんですが。機器毎にテレビ側も色のモードとか変えてる人は大変よね。

    とはいえ全体的に満足している。価格は今Amazonで29600円で、量販店の実質価格もそんなところだけど、1ヶ月前には25000円ちょいくらいだった。ちなみに僕はヤフオクで20000円+送料で買った。正直今年のこういった買い物の中で1番のヒットだと思う。イヤホンもちょっとお金かければ良くなるけど、家で聴く音もちょっと(と言うにはイヤホンよりお金かかるけど)お金をかけることで飛躍的に良くなるし、何しろオーディオの出る場所と方向を一つに集約できたのはかなりスッキリ。そんなわけで多分次回はそんな環境で聴いて選んだ年間ベスト!になるはずです〜〜。

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    By たにみやん • Music •

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