年間ベストもひとしきり発表し終わった ところで、毎週恒例のNHK Eテレの亀田音楽専門学校 ケーススタディも第12回目です。というか今週で最終回です。色々終わるのでなんかホント年の瀬感ありますね。
さて、これまでの回のケーススタディはこちらから。
さて最終回、第12回「弱起は強気」。今回も講師は森山直太朗さん。例により前半は講義内容を要約して、後半はその内容に従ってケーススタディということでその手法が実際に使われている曲を解説するという形で。しかしまあこの構成良く続いてきたなあとしみじみ。最後も頑張ります。
●講義の要約
弱起とは
弱起とは、メロディーがその小節の1拍目以外から始まること。例えば、童謡「森のくまさん」では3拍目に入る八分休符の直後から「あるーひ」のメロディが始まる。このうち「あるー」の部分がその小節内には行っていて、ここの部分を弱起と呼ぶ。そして、弱起が使われているJ-POPの名曲として、安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」、平井堅「POP STAR」、いきものがかり「ありがとう」が紹介される。
拍には2種類あって、小節の第1拍目を強拍、他の拍を弱拍と呼ぶ。弱拍から始まるから弱起なのだ。例えば、ベートーヴェンの「交響曲第5番・運命」も弱起の曲である。一般的には「ジャジャジャジャーン!(4つめのジャーンが強拍)」というメロディーで有名なのでそこから始まるように想われるこの曲だけど、音楽に習熟している人・演奏する人にとっては、その直前の休符が意識されるようになってくる。
弱起とは、強拍に向かうメロディの束なのだ。
第3回で校長が作った 亀田専門学校校歌。これも弱起なのだけど、さらに「ようこそ(その部分が強拍に重なる)」をつけて弱起を更に強める。そうすると更にキャッチーになり、「NHKなのにCMソング(森山先生談)」ッ北なっている。弱起の部分でメロディが束となって強拍に向かうことで、曲に引き込む力が強まるのだ。
弱起と歌詞の関係
森山直太朗先生の「さくら(独唱)」とケツメイシの「さくら」。森山先生の曲は「さくら」の「ら」に強拍が置かれているが、ケツメイシのさくらは「さくら」の部分は全て弱起で「まいちる」の「ま」の部分が強拍になっている。強拍がどこに置いてあるかによって、見えてくる景色が変わってくる。弱起の歌詞は、強迫から始まる歌詞の導入になるので、ケツメイシの「さくら」は桜吹雪のように桜の花びらが舞っていく風景を連想させる効果がある。描きたい歌詞を弱起後の強拍に置くのがポイント。
森山直太朗の選ぶ弱起の名曲
沢田研二「時の過ぎゆくままに」
心がまず奪われていく。前もって準備してくれたテンポがうまく誘ってくれるけど、そうであるからこそ歌詞が重要になってくる。
森山良子「涙そうそう」
弱起になっている「晴れわたる(たーのところに強拍が置かれている)」で、やっぱり空が見える気がする。歌が先行することで、歌詞の世界についていくことが出来る。
西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」
弱起にあふれている。「もしも〜」のところの歌詞が先行していることで、「なんだろう?どれどれ?」っていう気分になる。次に続くストーリーへの興味がわく。弱起のメロディーには磨かれた言葉が求められる。
弱起のおかわり
弱起はクセになる。という代表曲がAKB48「ヘビーローテーション」。弱起とリフレインは相性が良く、更に合いの手が入っている上に、「I want you」「I need You」「Ilobe you」と強拍の言葉を揃えているので、聴き手としても気持ちよく、もっと聴かせて!という気分になってくる。日本語と英語が組み合わさっているからこその弱起の使い方。
また、Aメロの最初からずっと弱起を使い続けている弱起のオンパレードの名曲が荒井由実「卒業写真」。ここまでたくさんいっぱい弱起を聴くと、クセになって、もっと弱起が来てほしいと思うようになってくる。また、この曲自体は大小様々なリフレインで聴き手を包み込む効果、メロディ・歌詞に行間を産んで情景を豊かにする効果がある。
結論
弱起を強気で使うときには言葉のインパクトに気をつけたい(森山先生)。
弱起はメロディーが率先して聴く人を曲に引き込む特効薬。聴く人はメロディーを追いかけることで様々な風景を想像できる。弱起は引率の先生のような存在。弱起を作るときは強気で、良いメロディーに良い歌詞を付けよう!
番組のまとめ
まだまだ伝えたいことが山ほどあるけど、まずは単純に音楽を好きになってほしい。音楽作るも良し、ただ聴くだけもよし、良い曲聴いたよって人に伝えるだけでも良いし、そこから音楽好きの輪が広がれば良い。まずは好きなことをとことんやってほしいし、その上で困ったことがあったらこの番組で紹介した理論的なことを振り返るのも良いけど、まずは自分の感性を信じよう!
●ケーススタディ
さて、おなじみケーススタディ。その前に、弱起はアウフタクトともいうんだけど、番組内で出てきてたAKB48の「ヘビーローテーション」に関連して、柴那典さんがAKB48グループの「リクエストアワーセットリストベスト100(要は人気投票に基づいたコンサートね)」の楽曲を全部分析しているという先行研究 があります。これによると、去年のリクアワの曲は64%が弱起の曲、31%が強拍からサビが始まる曲、5%はその他、ということだそうで、かなり意図的に弱起を使っているのではないか、と推察しているわけですね。
さて、そんなわけで通常ケーススタディ。弱起部分を太字にしてわかりやすいようにしてみました。
くるり「赤い電車」
VIDEO
フロントマンの岸田さんが大の電車好きで最近はタモリ倶楽部の電車の回があると殆どレギュラーみたいに出演しているくるりの電車愛が詰まった楽曲「赤い電車」。岸田さんやタモリさんが大好きな京急がテーマになっている楽曲で、間奏で京急鉄道の出発時のインバータの音をギターで再現していることで有名。「赤い 電車に乗っかって 君住 む街へひとっ飛び」と、サビの部分はフレーズの最初の3文字が弱起。そして「電車」が強拍になっていて電車が走る風景、もしくは電車の車窓の風景が連想される。これぞ「弱起は強気」のお手本のようなパターン。今年武道館で久々に披露されたらしいんだけど、インフルエンザで行けなかったのが残念。
きゃりーぱみゅぱみゅ「ファッションモンスター」
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きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲が実験的になる端緒となった、ロックの意匠を取り入れた楽曲。「ファッション モンスター」と、「モンスター」の部分に強拍が置かれているので、「モンスター」であること、その後の歌詞に出てくる型にはまらないこと、等を強調した言葉運びになっている。
超余談なんだけどきゃりーの楽曲で一番大好きなんだよねこの曲。この曲だけじゃなくてきゃりーの最近の曲はキラーチューンばっかなんだけど、ガールズロックを取り込んだことに意味があるよって話は前に少し書きました 。なんだこれくしょん、凄いアルバムでしたねえ。マイベストでは12位だったけど(他が良すぎたんじゃ!)。
tofubeats「水星」
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というわけで、ケーススタディの締めは年間ベストアルバムに選出したtofubeatsの「lost decade」から、2010年代のインターネット時代を代表するアンセム、「水星」です。別に狙ったわけじゃないんだけど、この曲はどこかで使えればいいなと思っていたので、ホント偶然なんだけどここで使うことが出来て本当に良かった。なんか上手くまとまったね。この曲もサビの「めくるめく ミラーボール乗って 水星 にでも旅に出ようか」のところでフレーズ頭が弱起になっている。「ミラーボール」 「旅に出よう」という言葉が、その前のオノマトペ大臣のラップで歌われている「音楽を聴くことと非日常」を強調しているように思う。この曲のサビは、浮遊感と非日常感が交錯する本当にいいメロディだけど、それを弱起が増幅していると思う。
tofubeats自身は楽譜を読めないことを公言しているけれども、この弱起はおそらく自然と出てきたのではないかなと推察されるところで。まあその辺は年間ベストの記事 や過去のアルバムレビューなんか を読んでいただければ。因みに、PVに出てる女の子である仮谷せいらちゃんはその後tofubeatsさんと組んで結構色々と曲を出しているんだけど、水星自体も歌っているバージョンがあるので、これもオススメなのであります。
当たり前なんだけどこれもミュージシャンごとに傾向ありました。今回のケーススタディでは「一度使ったミュージシャンは二度使わない」というのを個人的に課していて、それに伴って今回は最初から何組かに絞って楽曲選出をしてたんだけど、全部強拍から始まるようなミュージシャンもあったのね。その一方で柴さんが調べたみたいに6割以上弱起を使っているAKB48グループなんかもあったりするわけで、この多様性がJPOPって面白いですよね。
というわけで、12回続いてきた亀田音楽専門学校ケーススタディも今回で最終回。最初は「いつの間にか終わったらご愛敬」みたいなこと言ってたんだけど、気がついたらきっちり全部の回をやりきれたので我ながら継続は力なりだと強く思うところです(実は今年の年始のスペシャルの録画も未だに保存してあるんだけどまあそれはいいよね)。個人的にはまず凄く勉強になったなというのと、やっぱりアウトプットを意識して番組を見てた(例えば最初に見るときにキーボードで打ち込みしてた)ことで凄く中身が入ってきた。そしてやっぱり番組内容を元に楽曲探しをするプロセスの中で、「ああこの手法ってこんなところにもあるのか!」とか「このワザって、使ってるミュージシャンと使ってないミュージシャンではっきり傾向に差が出てるなあ」とか色々発見があったのがなにより面白かったです。例えばヨナ抜きメロディを多用していたサカナクションやフィッシュマンズ、イントロ専用メロディが異常に多いパスピエ、大人なメジャー7Thをボーカル物に突っ込んでくるスカパラ、tofubeats作詞作曲楽曲のこれでもかと韻をふむ感じ、など。そして、個々のミュージシャンの魅力もここで出てきたメソッドが当てはまったりするケースが色々あって面白かった。
大変勉強になったし、ふとしたときに気にしながら音楽を聴くとまた新しい発見がありそうでとても良い体験になったので亀田校長やゲスト講師始め制作に携わった全ての方に感謝して締めくくりたいと思います。そしてこれまで読んでくれた方々、どうもありがとうございました。ケーススタディから新たな発見とかしてくれたら嬉しいです。
なんかブログ終わるみたいな書き方だけどまだ続くからね!色々ネタあるからね!これからもよろしくお願いします。
関連
12月 22 2013
「亀田音楽専門学校」のケーススタディをしてみよう〜#12 「弱起は強気」
年間ベストもひとしきり発表し終わったところで、毎週恒例のNHK Eテレの亀田音楽専門学校ケーススタディも第12回目です。というか今週で最終回です。色々終わるのでなんかホント年の瀬感ありますね。
さて、これまでの回のケーススタディはこちらから。
さて最終回、第12回「弱起は強気」。今回も講師は森山直太朗さん。例により前半は講義内容を要約して、後半はその内容に従ってケーススタディということでその手法が実際に使われている曲を解説するという形で。しかしまあこの構成良く続いてきたなあとしみじみ。最後も頑張ります。
●講義の要約
弱起とは
弱起とは、メロディーがその小節の1拍目以外から始まること。例えば、童謡「森のくまさん」では3拍目に入る八分休符の直後から「あるーひ」のメロディが始まる。このうち「あるー」の部分がその小節内には行っていて、ここの部分を弱起と呼ぶ。そして、弱起が使われているJ-POPの名曲として、安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」、平井堅「POP STAR」、いきものがかり「ありがとう」が紹介される。
拍には2種類あって、小節の第1拍目を強拍、他の拍を弱拍と呼ぶ。弱拍から始まるから弱起なのだ。例えば、ベートーヴェンの「交響曲第5番・運命」も弱起の曲である。一般的には「ジャジャジャジャーン!(4つめのジャーンが強拍)」というメロディーで有名なのでそこから始まるように想われるこの曲だけど、音楽に習熟している人・演奏する人にとっては、その直前の休符が意識されるようになってくる。
弱起とは、強拍に向かうメロディの束なのだ。
第3回で校長が作った亀田専門学校校歌。これも弱起なのだけど、さらに「ようこそ(その部分が強拍に重なる)」をつけて弱起を更に強める。そうすると更にキャッチーになり、「NHKなのにCMソング(森山先生談)」ッ北なっている。弱起の部分でメロディが束となって強拍に向かうことで、曲に引き込む力が強まるのだ。
弱起と歌詞の関係
森山直太朗先生の「さくら(独唱)」とケツメイシの「さくら」。森山先生の曲は「さくら」の「ら」に強拍が置かれているが、ケツメイシのさくらは「さくら」の部分は全て弱起で「まいちる」の「ま」の部分が強拍になっている。強拍がどこに置いてあるかによって、見えてくる景色が変わってくる。弱起の歌詞は、強迫から始まる歌詞の導入になるので、ケツメイシの「さくら」は桜吹雪のように桜の花びらが舞っていく風景を連想させる効果がある。描きたい歌詞を弱起後の強拍に置くのがポイント。
森山直太朗の選ぶ弱起の名曲
心がまず奪われていく。前もって準備してくれたテンポがうまく誘ってくれるけど、そうであるからこそ歌詞が重要になってくる。
弱起になっている「晴れわたる(たーのところに強拍が置かれている)」で、やっぱり空が見える気がする。歌が先行することで、歌詞の世界についていくことが出来る。
弱起にあふれている。「もしも〜」のところの歌詞が先行していることで、「なんだろう?どれどれ?」っていう気分になる。次に続くストーリーへの興味がわく。弱起のメロディーには磨かれた言葉が求められる。
弱起のおかわり
弱起はクセになる。という代表曲がAKB48「ヘビーローテーション」。弱起とリフレインは相性が良く、更に合いの手が入っている上に、「I want you」「I need You」「Ilobe you」と強拍の言葉を揃えているので、聴き手としても気持ちよく、もっと聴かせて!という気分になってくる。日本語と英語が組み合わさっているからこその弱起の使い方。
また、Aメロの最初からずっと弱起を使い続けている弱起のオンパレードの名曲が荒井由実「卒業写真」。ここまでたくさんいっぱい弱起を聴くと、クセになって、もっと弱起が来てほしいと思うようになってくる。また、この曲自体は大小様々なリフレインで聴き手を包み込む効果、メロディ・歌詞に行間を産んで情景を豊かにする効果がある。
結論
弱起を強気で使うときには言葉のインパクトに気をつけたい(森山先生)。
弱起はメロディーが率先して聴く人を曲に引き込む特効薬。聴く人はメロディーを追いかけることで様々な風景を想像できる。弱起は引率の先生のような存在。弱起を作るときは強気で、良いメロディーに良い歌詞を付けよう!
番組のまとめ
まだまだ伝えたいことが山ほどあるけど、まずは単純に音楽を好きになってほしい。音楽作るも良し、ただ聴くだけもよし、良い曲聴いたよって人に伝えるだけでも良いし、そこから音楽好きの輪が広がれば良い。まずは好きなことをとことんやってほしいし、その上で困ったことがあったらこの番組で紹介した理論的なことを振り返るのも良いけど、まずは自分の感性を信じよう!
●ケーススタディ
さて、おなじみケーススタディ。その前に、弱起はアウフタクトともいうんだけど、番組内で出てきてたAKB48の「ヘビーローテーション」に関連して、柴那典さんがAKB48グループの「リクエストアワーセットリストベスト100(要は人気投票に基づいたコンサートね)」の楽曲を全部分析しているという先行研究があります。これによると、去年のリクアワの曲は64%が弱起の曲、31%が強拍からサビが始まる曲、5%はその他、ということだそうで、かなり意図的に弱起を使っているのではないか、と推察しているわけですね。
さて、そんなわけで通常ケーススタディ。弱起部分を太字にしてわかりやすいようにしてみました。
くるり「赤い電車」
フロントマンの岸田さんが大の電車好きで最近はタモリ倶楽部の電車の回があると殆どレギュラーみたいに出演しているくるりの電車愛が詰まった楽曲「赤い電車」。岸田さんやタモリさんが大好きな京急がテーマになっている楽曲で、間奏で京急鉄道の出発時のインバータの音をギターで再現していることで有名。「赤い電車に乗っかって 君住む街へひとっ飛び」と、サビの部分はフレーズの最初の3文字が弱起。そして「電車」が強拍になっていて電車が走る風景、もしくは電車の車窓の風景が連想される。これぞ「弱起は強気」のお手本のようなパターン。今年武道館で久々に披露されたらしいんだけど、インフルエンザで行けなかったのが残念。
きゃりーぱみゅぱみゅ「ファッションモンスター」
きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲が実験的になる端緒となった、ロックの意匠を取り入れた楽曲。「ファッションモンスター」と、「モンスター」の部分に強拍が置かれているので、「モンスター」であること、その後の歌詞に出てくる型にはまらないこと、等を強調した言葉運びになっている。
超余談なんだけどきゃりーの楽曲で一番大好きなんだよねこの曲。この曲だけじゃなくてきゃりーの最近の曲はキラーチューンばっかなんだけど、ガールズロックを取り込んだことに意味があるよって話は前に少し書きました。なんだこれくしょん、凄いアルバムでしたねえ。マイベストでは12位だったけど(他が良すぎたんじゃ!)。
tofubeats「水星」
というわけで、ケーススタディの締めは年間ベストアルバムに選出したtofubeatsの「lost decade」から、2010年代のインターネット時代を代表するアンセム、「水星」です。別に狙ったわけじゃないんだけど、この曲はどこかで使えればいいなと思っていたので、ホント偶然なんだけどここで使うことが出来て本当に良かった。なんか上手くまとまったね。この曲もサビの「めくるめくミラーボール乗って 水星にでも旅に出ようか」のところでフレーズ頭が弱起になっている。「ミラーボール」 「旅に出よう」という言葉が、その前のオノマトペ大臣のラップで歌われている「音楽を聴くことと非日常」を強調しているように思う。この曲のサビは、浮遊感と非日常感が交錯する本当にいいメロディだけど、それを弱起が増幅していると思う。
tofubeats自身は楽譜を読めないことを公言しているけれども、この弱起はおそらく自然と出てきたのではないかなと推察されるところで。まあその辺は年間ベストの記事や過去のアルバムレビューなんかを読んでいただければ。因みに、PVに出てる女の子である仮谷せいらちゃんはその後tofubeatsさんと組んで結構色々と曲を出しているんだけど、水星自体も歌っているバージョンがあるので、これもオススメなのであります。
当たり前なんだけどこれもミュージシャンごとに傾向ありました。今回のケーススタディでは「一度使ったミュージシャンは二度使わない」というのを個人的に課していて、それに伴って今回は最初から何組かに絞って楽曲選出をしてたんだけど、全部強拍から始まるようなミュージシャンもあったのね。その一方で柴さんが調べたみたいに6割以上弱起を使っているAKB48グループなんかもあったりするわけで、この多様性がJPOPって面白いですよね。
というわけで、12回続いてきた亀田音楽専門学校ケーススタディも今回で最終回。最初は「いつの間にか終わったらご愛敬」みたいなこと言ってたんだけど、気がついたらきっちり全部の回をやりきれたので我ながら継続は力なりだと強く思うところです(実は今年の年始のスペシャルの録画も未だに保存してあるんだけどまあそれはいいよね)。個人的にはまず凄く勉強になったなというのと、やっぱりアウトプットを意識して番組を見てた(例えば最初に見るときにキーボードで打ち込みしてた)ことで凄く中身が入ってきた。そしてやっぱり番組内容を元に楽曲探しをするプロセスの中で、「ああこの手法ってこんなところにもあるのか!」とか「このワザって、使ってるミュージシャンと使ってないミュージシャンではっきり傾向に差が出てるなあ」とか色々発見があったのがなにより面白かったです。例えばヨナ抜きメロディを多用していたサカナクションやフィッシュマンズ、イントロ専用メロディが異常に多いパスピエ、大人なメジャー7Thをボーカル物に突っ込んでくるスカパラ、tofubeats作詞作曲楽曲のこれでもかと韻をふむ感じ、など。そして、個々のミュージシャンの魅力もここで出てきたメソッドが当てはまったりするケースが色々あって面白かった。
大変勉強になったし、ふとしたときに気にしながら音楽を聴くとまた新しい発見がありそうでとても良い体験になったので亀田校長やゲスト講師始め制作に携わった全ての方に感謝して締めくくりたいと思います。そしてこれまで読んでくれた方々、どうもありがとうございました。ケーススタディから新たな発見とかしてくれたら嬉しいです。
なんかブログ終わるみたいな書き方だけどまだ続くからね!色々ネタあるからね!これからもよろしくお願いします。
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By たにみやん • Music, 亀田音楽専門学校 • • Tags: tofubeats, きゃりーぱみゅぱみゅ, くるり